有罪判決と同じ日に『魔女狩り』と書いた議員

ラッセル・ブランドの有罪判決と、擁護を続ける人たち

写真はイメージ Photo by Michael D Beckwith on Unsplash

11/6 18:14 / 発信国:イギリス / 記者:ミヤムー

ラッセル・ブランド有罪 判決と同じ日に『魔女狩り』と書いた議員

イギリスの俳優・コメディアンのラッセル・ブランド(51)が、有罪になった。2026年11月5日、ロンドンのサザーク刑事法院で、陪審がレイプ1件と性的暴行3件を有罪と判断した。被害を訴えたのは4人の女性。起きたのは2004年から2009年の間だと、CPSが同じ日に発表した。

4週間の裁判だった。ブランドは7つの罪で起訴されていたが、レイプ2件と、わいせつ行為をしようとした罪1件は無罪になった。裁判官のジョエル・ベナサン氏は「かなり長い拘禁刑になるのは避けられない」と告げた。ブランドはその日から身柄を拘束された。量刑が決まるのは11月9日だ。

なぜ、20年近く前の話がいま裁判に

きっかけは2023年9月、タイムズ紙とサンデー・タイムズ紙、チャンネル4の報道番組Dispatchesが一緒に報じた疑惑だった。CPSの発表によると、4人はこの報道のあと、それぞれ別に警察へ届け出た。互いに面識はなかったという。

では、本人は何と言っていたのか。ブランドは報道の直前に動画を出し、「関係はすべて、絶対に、いつも同意のうえだった」と否定していた。法廷でも、同意は「絶対に譲れない」と話した。弁護側は、訴えは2023年の番組や報道のあとに作り直されたものだと主張した。

CPSのデビッド・ロバーツ検察官は「ラッセル・ブランドは捕食者のようにふるまい、有名人という立場を使って性犯罪を行った」と述べた。ロンドン警視庁のアンディ・ファーフィー警視は「今回の判決は、何よりもまず、名乗り出た女性たちの並外れた勇気と粘り、決意の証だ」とコメントした。

ネットの評判

SNSや各国の記事のコメント欄では、名乗り出た4人の勇気をたたえる声や、やっと司法が動いたという受け止めが目立つ。

ただ、見方は割れている。有罪になったあとも、ブランドを信じる人はいる。判決と同じ11月5日、ウェールズのブリジェンド議会のオウェイン・クラットワーシー議員は、フェイスブックに「ラッセル・ブランドは、何年もメディアに攻撃され、完全な魔女狩りにあったうえで有罪とされた」と書いた。さらに「本当の圧力がかかり始めたのは、彼がエリートに疑問を投げ、コロナの筋書きを拒み、イエスを主であり救い主だと公に言ってからだ」とも書き、「ラッセル、強くあれ」と結んでいる。

初めてではない。2023年の報道の直後、アメリカのNBCニュースは、イーロン・マスク氏が「私はラッセル・ブランドを支持する。あの男は悪人ではない」と投稿したと報じている。当時、ブランドのYouTubeチャンネルの登録者は660万人だった。

これから

11月9日に量刑が言い渡される。ブランド側は、11月6日の時点で、控訴するかどうかを明らかにしていない。放送局の動きは2023年に始まっていて、BBCは一部の番組をiPlayerとSoundsから外している。

ロンドン警視庁は、ほかに2件のレイプの訴えを調べていて、書類をすでにCPSに送っている。

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