22年前の代償、払ったのはジャネット・ジャクソンだけ?!

ジャスティン・ティンバーレイクの『告白』4話に、ジャネット・ジャクソンが出演すると報道

11/4 11:05 / 発信国:アメリカ / 記者:宮村

ジャスティン・ティンバーレイクの『告白』番組にジャネット・ジャクソン?! Varietyが報道

2026年11月2日(アメリカ時間)、芸能業界紙のVarietyが、ジャスティン・ティンバーレイクの4話のドキュメンタリー番組が、Apple TVで12月に配信されると報じた。ジャネット・ジャクソンも出て、2004年のスーパーボウルのハーフタイムショーで起きたことを話すという。監督はフィッシャー・スティーヴンス。元恋人のブリトニー・スピアーズが近年語った内容にも、ティンバーレイクが答えるとされる。

ただし、Varietyは、ティンバーレイク側・ジャクソン側・Appleのどこも取材に答えなかったと書いている。11月4日の時点で、公式の発表はない。題名も、配信の日も出ていない。

2004年のあと、止まったのは片方だけ

ここが、この話のややこしいところだ。

2004年2月1日のハーフタイムショーで、ティンバーレイクがジャクソンの衣装を引き、胸が映った。英語では wardrobe malfunction(衣装の不具合)と呼ばれた。

罰を受けたのは、まず放送局だった。FCCはCBSに55万ドルの罰金を命じた。この罰金をめぐる争いは8年の裁判になり、連邦高裁が罰金を取り消した。2012年6月には、最高裁がFCCの上告を受け付けず、決着した。

止まったのは、ジャクソンの側だ。翌週のグラミー賞の授賞式には呼ばれなくなった。当時CBSのトップだったレス・ムーンベスは、CBSとMTV、傘下のラジオで、ジャクソンの曲とミュージックビデオを流さないよう指示した。ティンバーレイクはその授賞式に出て、歌った。2018年2月4日には、1人でハーフタイムショーの主役として戻っている。

2021年2月12日、ティンバーレイクはInstagramで2人に謝っている。「I specifically want to apologize to Britney Spears and Janet Jackson both individually」(原文ママ)。2人にそれぞれ謝りたい、という意味だ(訳)。同じ投稿にはこうもある。「I know this apology is a first step and doesn’t absolve the past」(原文ママ)。この謝罪は第一歩で、過去を消すものではない、と(訳)。

「遅すぎる」と言う側、「もう済んだ」と言う当人

今回の報道に対して、英語圏では「遅すぎる」という受け取り方が出ている。代償を払ったのはジャクソンのキャリアだけで、ティンバーレイクは活動を続けた、という見方だ。

一方、当のジャクソンは、もう済んだと話していた。2022年1月に放送された自身のドキュメンタリー「Janet Jackson」で、こう言っている。「He and I have moved on, and it’s time for everyone else to do the same」(原文ママ)。彼と自分はもう前に進んだ、ほかの人もそうする時だ、という意味だ(訳)。事故だったとも話している。

意見が割れるのは、ここだ。当人が済んだと言ったら、話は終わりなのか。それとも、終わっていないと感じる人がいてもいいのか。なぜ今なのかは、Varietyも書いていない。

ネットの評判

英語圏の芸能ブログの読者欄では、番組の目的を疑う声が多い。ジャクソンに「hung out to dry」(見捨てられた)と言わせるなら見る、イメージの立て直しなら見ない、という書き込みがある。「Is anyone even asking for this?」(誰か頼んだのか)という一言も付いた。4話のうち3話はジャクソンへの謝罪に使うべきだ、という声も回っている。ネットの声は、事実の裏付けにはならない。

22年前、あの夜のあとに放送局から曲を外されたのは、ジャクソンだった。今回、その夜を振り返る番組に名前が付いているのは、ティンバーレイクのほうだ。

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