ライスクリスピーから米粒が消えた
スナップ、クラックル、ポップの音も小さくなった
写真はイメージ Photo by Mona Bernhardsen on Unsplash
ライスクリスピーの米粒が消えた理由 ケロッグも音が小さくなったと認めた
11月3日、ケロッグが英国で売るシリアル「ライスクリスピー」と「ココポップス」から、米粒がなくなった。入っているのは米粉とコーンフラワーだ。会社が挙げた理由は「天候の変化」。米のシリアルから米を抜く、、、そんな手があったのか。
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いちばん効いているのは、ケロッグ自身が音のことを認めた点だ。英BBCに対し、牛乳をかけたときの音は前ほど大きくなく、すぐには鳴らないと説明した。ライスクリスピーの売りは「スナップ、クラックル、ポップ」という弾ける音だ。朝の番組「グッド・モーニング・ブリテン」では、司会のエド・ボールズとスザンナ・リードが生放送でマイクを器に近づけた。ボールズは数秒、左耳を器に突っ込んだ。リードの結論は「スナップ、クラックル、ポップは無くなった、と言っていい」。
SNSには不満が並んだ。TikTokには「毎日食べていた2歳の子が食べない」「ふやけて色が薄い。牛乳を入れても音がしない」という声が出ている。天候のせいにするな、という反応だ。
では、米は本当に足りないのか。英国のスーパーの自社ブランドは、米粒のままだ。業界誌ザ・グローサーによると、テスコの「ライススナップス」、モリソンズの「ライスクラックルズ」、アズダとセインズベリーの似た商品は、いずれも米粒を使い続けている。モリソンズとアズダは、作り方を変える予定はないと答えた。同じ国、同じ時期に、米粒は手に入っているのだ。
世界の米は過去最高の豊作
笑っている側が見ていない話もある。ケロッグの広報はザ・グローサーに、2022年と2023年のスペインの干ばつと異常気象で、ココポップスとライスクリスピーに使っていた米の品種が手に入りにくくなった、と話した。世界の米ではなく、特定の品種の話だ。実際、国連のFAOは2025/26年の世界の米の生産量を5億6,340万トン(精米ベース)と見ている。前年より2.1%多く、過去最高だ。国際価格も、2026年6月の時点で1年前より16%安かった。世界の米は余っている。それでも、自分が使ってきた品種だけが減ることはある。
笑われている商品の陰に、もう一人の当事者がいる。新しいレシピには、食感を出すために小麦グルテン(小麦のたんぱく質)が加わった。これまでの表示は、工場での混入の可能性を知らせるものだったが、今回から小麦が原材料として太字で書かれる。セリアック病や小麦アレルギーの人は、もう食べられない。
11月6日の時点で、米国とカナダのライスクリスピーは米粒のままだ。国際ブランドは2024年にマースの傘下へ移り、北米のブランドは別の会社が持っている。だから、同じ名前で中身が違う。
スナップ、クラックル、ポップが広告に出てきたのは1929年。97年目に、音の持ち主が自分で「前ほど大きくない」と認めた。
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