6日間、だれも
気づかなかったの?

――AI社員が62体いる会社で

10/27 18:30 / 発信国:日本 / 記者:工藤

AI社員62体・人間5人の会社でフォーム障害6日間 止めるのはだれの仕事?

生成AIの研修をする株式会社Uravation(ウラベーション)に、人間の社員は5人しかいない。代わりに「AI社員」が62体いる。秘書、広報、営業、経理など9部門に分かれ、メールの仕分けや議事録づくりをやる。朝の状況把握は20分から1分に縮んだという。

その会社が、失敗も明かした。自動化が約6時間止まった。フォームの障害には、6日間気づかなかった。

失敗のあと、いちばん増えたのは見張り役

いまUravationでAIがいちばん多い部門は「サイト監視・品質チェック」だ。公式サイトの一覧では8体。部門をまとめるAIを足して9体だ。経営コラムニストの横山信弘は10月27日のYahoo!ニュースで、痛い失敗を重ねた結果、この部門が「最大の9体になった」と書いた。

外部への送信と公開は、100%人間が承認する。メール1通、記事1本の例外もない。常に動いている自動ジョブは250本以上ある。

AIが62体に増えても、送る前に見るのは5人のままだ。では、見る側はどうなるのか。

全部読むと、週の半分が消える

Anthropicが10月20日に出した社内調査に、数字がある。8月の時点で、社員が動かすAIエージェントの稼働時間は、人間の6倍になった。指示文を書く、出力を点検するといったメタワークは、Claudeの対話のうち10%から22%に増えた。技術職でない社員がAIの出力を全部読むと、週の労働時間の半分を超えるという。

机に積まれた書類の束
写真はイメージ Photo by Jonathan Cosens Photography on Unsplash

横山信弘は、AI社員ごとに「承認する人」と、異常時に「止める人」を決めておくべきだと書いた。「AIがやったことだから」で済ます空気が、組織の文化に効いてくる、という見方だ。

まだ分かっていないこと

6時間止まった自動化と、6日間気づかなかったフォーム障害が、具体的に何だったのか。だれが気づき、だれが直したのか。無料で読める出典では確かめられなかった。詳しい中身は、ビジネス+ITの会員限定の記事の中だ。

Uravationは公式サイトで、毎朝8時47分ごろに約140本の自動ジョブを点検し、その結果を人間が9時前に読む、と書いている。この見回りに何分かかるのかは、まだ公開されていない。

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