『VIVANT』は反中プロパガンダ?!
批評家・藤崎剛人がnoteに書いた答え
写真はイメージ Photo by Joshua Wann on Unsplash
『VIVANT』は反中プロパガンダ?! 批評家の答えは「バカドラマ」
2026年10月24日の朝、批評家の藤崎剛人氏がnoteに記事を出した。題は「ドラマ『VIVANT』は政権のプロパガンダなのか?」。TBS系日曜劇場『VIVANT』のシーズン2に向けられた「反中プロパガンダだ」という批判に、正面から答えたものだ。藤崎氏の結論は「おそらく否である」。代わりに出てきたのが、「バカドラマ」という5文字だった。
そもそも、なぜプロパガンダと言われたのか
シーズン2は2026年7月26日に始まり、毎週日曜の夜9時に放送されている。別班という自衛隊の中の情報部隊に属する主人公・乃木憂助が、日本の「国益」のために危ない任務をこなしていく話だ。
シーズン2の敵「シンシー」は架空の組織だが、劇中では「中国の別班」と説明され、責任者は元中国公安部の幹部という設定だ。エンタメライターの田幸和歌子氏は10月14日のYahoo!ニュースで、日中関係が冷えている時期の放送だけに、見る人が現実の中国と重ねてしまう心配があると書いた。
10月18日の第21話では、シンシーが別班のメンバーを十字架に磔にして拷問する場面が流れた。SmartFLASHが10月19日に伝えたところでは、Xに「ひたすら中国という実在する国を実名で残忍かつ愚かに描く脚本、本当に酷い」という声が上がった。中国の微博でも、批判が出た。フォロワー164万人のアカウントが「中国を徹底的に貶めている」「これが日本のヘイト教育」と書いたと、レコードチャイナが10月14日に報じている。
批評家の答えは「出来が悪すぎる」
では、藤崎氏は何と答えたのか。「『VIVANT』を冷静に見ていけば、これがプロパガンダであるなら、あまりにも出来が悪すぎることに気づくだろう。」(原文ママ)。理由は3つだ。中国が一方的に攻める形になっていない。日本が滅びる危機も描かれていない。政府が前に出てこない。反中感情をあおる「ストッパー」が何重にもかかっている、という読み方である。
そのうえで藤崎氏が本当の問題に挙げたのは、中国ではなく女性の描き方だった。女性同士の会話がほとんどなく、「人物造形も、ほぼ聖母と魔女の二択を揺れ動いている。」(原文ママ)と書いている。記事は「バカドラマを持ち出して国際政治を語りだすバカをバカにしていけばよいのではないか。」(原文ママ)で終わる。
ドラマの別班そのものには、別の角度からも疑問が出ている。2013年に別班の存在をスクープした共同通信の石井暁氏は、10月10日のJBpressで、暗殺や爆破のような破壊工作を別班が実行したという話は聞いていない、と話した。実際の活動は情報収集に限られるという。
ネットの評判
藤崎氏の記事に付いたはてなブックマークでは、コメントの数は多くないが、向きが分かれている。「さすがにプロパガンダと思うのはおかしい」と批判に首をひねる声、シーズン1では架空の国名だったのにシーズン2で中国が実名になった点を疑問視する声が並ぶ。Xでは、拷問の場面を批判する投稿の横に「VIVANT観てて中国を敵だと思った事ないんやけど…」という擁護も出ている。
数字の上では、多くの人が普通に楽しんでいる。田幸氏の記事によれば、世帯視聴率は第19話まで9話続けて15%を超えた。
TBSや制作側がこの批判に答えたコメントは、10月24日の時点では見つからなかった。次の放送は、10月25日の夜9時だ。
43万円の新型冷蔵庫、錆びて見える
Xで話題のアクア「AQR-DUX51B」
200万枚のヒットから31年、初の単独ライブ
浜田雅功、自身初の単独バンドライブが決定
40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて
――エドノフーズの江戸野誠一郎社長
- ドラマ『VIVANT』は政権のプロパガンダなのか?|藤崎剛人(note、2026-10-24 07:14)
- 「別班」の存在を暴いた記者が抱く『VIVANT』シーズン2への違和感(JBpress、2026-10-10、石井暁氏インタビュー)
- 『VIVANT』視聴率15%超でも賛否 銃撃戦の古臭さ、ハッカーの手元、中国描写(田幸和歌子/Yahoo!ニュース エキスパート、2026-10-14)
- 『VIVANT』、敵対組織の拷問シーンめぐり“中国敵視”指摘に意見分かれる(SmartFLASH/Yahoo!ニュース、2026-10-19)
- 日曜劇場「VIVANT」に中国で批判=「中国を徹底的に貶めている」「これが日本のヘイト教育」(レコードチャイナ/Infoseekニュース、2026-10-14)
- 日曜劇場「VIVANT」第2シーズン(TVガイド 番組情報)
- はてなブックマーク(note記事のエントリー、コメント欄)
あなたへのおすすめ よく読むカテゴリーから
こちらの記事も
紳助さん70歳の近影に、賛否?!
山里亮太が出した1枚の写真
「紳助師匠」70歳の近影を山里亮太が公開 驚きと賛否?!
伏せ字にすると、◯◯・◯ー◯ング
『ハリー・ポッター』の作者の名前と、言葉狩りの冗談
『ハリー・ポッター』作者の名前が伏せ字に?! 言葉狩りの冗談がXで広がる
監督は、実際に働く人に話を聞いていた
Mrs. GREEN APPLE『シンデレラ』MVの賛否
ミセス「シンデレラ」MVのキャバ嬢設定に違和感の声 夜職を描くこと自体がダメ?!
『別班』を暴いた記者が、シーズン2に覚えた違和感
日曜劇場「VIVANT」第2シーズンと、実在する陸自の秘密部隊