「嫌い」も言う?好きだけ言う?
- 「好き」はいくら言ってもいいのに「嫌い」と言うと怒られるのはおかしい、とほんの3行で書いた投稿が、11月2日の朝、はてな匿名ダイアリーに出ました。11月3日までに258人がブックマークし、コメントは189件つきました。はてなブックマークでは、投稿に賛成する声より、発言には責任が伴うという反論のほうが目立ちました。
- 口コミがオール5だと怪しいじゃん
- 「嫌いって言わなくても、誰も困らないでしょ」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 嫌いも言う派 の言い分
漫画を買う前に、必ずレビュー欄を開きます。絶賛だけがずらっと並んでいる欄を見ると、私はそのまま閉じます。参考になる言葉が一つもないからです。だから自分が感想を書くときは、良かった点と、合わなかった点を、両方そろえて書きます。星を一つ減らしたことも何度もあります。
こうなったのは、学生のころに一度失敗したからです。友だちに勧められた小説を、つまらないと思いながら最後まで読みました。感想を聞かれて「よかったよ」と答えたその日から、その子と本の話をするのが、ずっと気まずくなりました。好きなふりは、その場をしのげるかわりに、次の会話を全部奪います。
本音を言えば、嫌いを飲み込む人のほうが、よほど場を濁していると思っています。黙っている人は優しいのではなく、自分が責められたくないだけです。私は嫌いと言ったぶん、反論も正面から受け取ります。嫌いと言われたくらいで壊れてしまう好きなら、それはもともと弱かったんだと思います。
あなたが味方した 好きだけ言う派 の言い分
私のスマホには、書きかけて消した感想の下書きがたまっています。合わなかった作品については、何も書かずに画面を閉じます。そのかわり、好きだった作品の感想だけは、長々と書きます。嫌いの話は、家の中でも出しません。母が毎週録画していたドラマを、私はつまらないと思っていましたが、最後まで一度も言いませんでした。
言わなくなったきっかけは、職場の飲み会です。同僚が毎週楽しみにしているアニメについて、私が「あれ、何がいいのか分からない」と言ったら、その人は笑って話題を変えました。それから半年、その人は私の前で、好きなものの話を一度もしませんでした。私の一言が、誰かの楽しい時間を、丸ごと畳んでしまったわけです。
本音では、嫌いと言う人は、自分を頭がよさそうに見せたいだけだと思っています。好きと言うのには勇気が要ります。嫌いと言うのは簡単で、しかも鋭く見えます。私は、好きなものを堂々と語っている人のほうが、ずっと強いと思います。だから自分が苦手なものについては、これからも黙っていようと決めています。
どちらにも呼ばれない立場 作った人
好きも嫌いも、どちらも自分の作品の話として届きます。星の数で言い合っている人たちの横で、私は次の話を描いています。感想を読むかどうかは、本当は自分で決めていいはずです。言う自由の話をする人は、読まない自由のことを、あまり言ってくれません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →「嫌い」も言わせてよ はてな匿名ダイアリーの投稿に258ブクマ