あなたはどっち 健康

野菜の皮、むく?むかない?

場面と、二人の言い分
  1. パイナップルの皮と芯には、果肉より453.7%多い食物繊維が入っていました。英キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームが、野菜と果物12種類について、ふだん食べる部分と捨てる部分の食物繊維量を比べた結果です。捨てている部分は、買った重さの25〜48%にあたります。
  2. 「捨ててるの、ほぼ栄養だよ」
  3. 「硬いものは、硬いんだって。。。美味しくないし。」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

皮ごと派 の言い分

うちの台所に、ピーラーはあります。ただ、引き出しのいちばん奥に入っていて、年に何回使うか分かりません。にんじんも、じゃがいもも、さつまいもも、たわしでこすって洗ったら、そのまま輪切りにして鍋に入れます。味が落ちたと家族に言われたことは、一度もありません。
こうなったのは、祖母の台所を見て育ったからです。祖母には、皮をむくという工程そのものがありませんでした。むいた皮をためる小皿も、三角コーナーにたまる生ゴミも、あの家では見た覚えがありません。ひとり暮らしを始めて、自分でゴミを出すようになって、やっと意味が分かりました。皮をむくというのは、買ってきたものを、わざわざ重いゴミに変える作業です。袋を持って階段を降りるたびに、お金を捨てて、その上で袋代まで払っている気分になりました。
人には言いませんが、流しの前でせっせと皮をむいている人を見ると、手品を見ている気持ちになります。お金を払って買ってきたものを、手間をかけて減らして、最後は袋に詰めて出す。それで食卓に並ぶのは、残った中身だけです。口には出しませんが、わたしはもったいないと思っています。

相手へ:むいた皮をゴミ袋に入れるとき、何も思いませんか。実際に出た声 「野菜は皮ごといただくのがもっとも理想的です」

むく派 の言い分

わたしは、むきます。にんじんも、かぼちゃも、さつまいもも、全部むきます。スイカは白いところの手前で止めますし、パイナップルの芯は、切ったその場でよけます。口に入れて、噛んでも噛んでも小さくならないものが残るのが、どうしても駄目なんです。
子どものころ、祖父に残すなと言われて、硬いところを口の中でずっと転がしていた時間があります。飲み込めなくて、味もなくて、それでも出すと怒られるので、最後は水で流し込みました。あのときの喉の感じを、わたしはいまでも覚えています。大人になって自分の台所を持って、まず決めたのが、ここはもう食べなくていい、ということでした。むくのは面倒ですが、面倒だからむいているわけではありません。食べたくないから、むいています。
体にいいと言われているのは、知っています。数字を見せられたら、そうなんだろうなとも思います。それでも、体にいいものを、うっと思いながら飲み込んだ日の夕飯は、わたしにとっては失敗した夕飯です。栄養のために、毎日の食事をまずくする気はありません。

相手へ:体にいいなら、まずくても飲み込めと言うんですか。実際に出た声 「そら硬いから食わんのよ」

どちらにも呼ばれない立場 おなかが弱い人

むくかむかないかの前に、わたしには食べられる量の上限があります。繊維の多いものが続いた日は、夜におなかが張って眠れません。お得だと言われても、こちらは減らす方向で毎日を回しています。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →野菜と果物の皮の食物繊維を比較 パイナップルは果肉より453%多いと英研究

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