下がれ。ここは
ハバナじゃないんだぞ

――アメリカの国連大使が、詰め寄ったキューバの外相に

写真はイメージ 撮影 Basil D Soufi/CC BY-SA 3.0(ウィキメディア・コモンズ)

11/3 19:22 / 発信国:アメリカ / 記者:宮村

米大使とキューバ外相が国連で怒鳴り合った翌日、ほかの国はどう動いたか

10月27日、ニューヨークの国連総会で、アメリカのマイク・ウォルツ国連大使とキューバのブルーノ・ロドリゲス外相が怒鳴り合った。演壇に立つウォルツ大使に、ロドリゲス外相が詰め寄った。ウォルツ大使が「下がれ!下がれ大使!」「ここはハバナじゃないんだぞ!」と声を上げ、議長は議事をいったん中断した。

審議していたのは、アメリカがキューバにかけている禁輸措置をやめるよう求める決議案だ。ウォルツ大使は「封鎖など存在しない。封鎖とは、島のまわりを軍艦が取り囲むことだ」と話した。2026年の1〜8月にアメリカ企業が8億7600万ドル(1ドル157円で約1370億円)分をキューバへ輸出した、とも述べた。ロドリゲス外相は「うそつきだ!」と叫び返した。

座っていたほかの国は、どう見ていたのか

では、同じ部屋にいたほかの国の代表は、この光景をどう見ていたのか。ここがいちばん知りたいところだが、各国の代表が怒鳴り合いそのものを語った記録は、国連の公式記録にも報道にも見つからなかった。

答えらしきものは、次の日に出た。10月28日の採決で、決議案は賛成130、反対17、棄権25で可決された。前の年は賛成165、反対7、棄権12。その前の2024年は賛成187、反対2、棄権1だった。2年で、賛成が57も減った計算になる。

10か国が、そろって手を下ろした

棄権に回ったのは、イタリア、ドイツ、オランダ、ポーランド、ギリシャなど10か国。ずっと賛成してきた国ばかりだ。イタリア外務省は声明で、禁輸措置がキューバの人びとに経済と人道の面で悪い影響を与えている、と認めた。そのうえで、キューバ政府の改革が進まないこと、人権の状況を心配していることを挙げた。

国連本部前に並ぶ各国の旗
写真はイメージ Photo by Gavin Li on Unsplash

ウォルツ大使は採決後、「韓国やドイツのような大きな経済国を含め、これだけ多くの国が立場を変えたことに満足している」と記者団に話した。ロドリゲス外相は、アメリカは「キューバの人びとを締め上げようとして、また孤立した」と述べた。キューバ側は、アメリカが関税やビザを持ち出して各国に圧力をかけた、と主張している。

決着していないことが一つある。アメリカは、自国の外交官に手を出したとして、キューバ国連代表部のリチャード・トゥル・デラコンセプシオン一等書記官を国外に追放すると発表した。キューバ側がどう出るかは、まだ分かっていない。

次の視点

源泉所得税が納付できないんだけど、どうすれば

――納期限は11月10日、期限延長の案内はまだない

ジャンルを変えて「お金」から。いま読まれています e-Taxの緊急メンテはいつ復旧?源泉所得税の納期限は11月10日

給与明細、見えるところに
置いてあった

――ある妻が、家の中で

ジャンルを変えて「恋愛・結婚」から。いま読まれています 妻が稼ぐと夫がしんどい? 元の研究では、夫がいちばん楽なのは妻が4割稼ぐとき

全国大会に20回以上出た高校生、ドームで賛否?!

Snow Man札幌公演の演出をめぐるファンの声

ジャンルを変えて「アイドル・推し活」から。いま読まれています Snow Man札幌公演に高校生マーチングバンド、ファン賛否?! Togetterに「ファンが喜ぶ演出かどうかが抜け落ちてる」
出典

いま読まれている記事

  1. 1「寿司にアルジェリアソース」で煽られた日本側、自作の材料費を計算してみた
  2. 2カナダ3州が時計をやめ、Microsoftの回避策は『ボゴタのふり』
  3. 3デリカミニのタイヤにワイヤー露出 鑑定も車検も通っていたのはなぜ?
  4. 4給食費5400万円の不足、校長が自腹で1700万円 市教委は残りも払えと求めた
  5. 5泉ピン子を製作会社が提訴 太田光「俺が見たら、いつも通りでしたけどね」
← トップへ戻る