で、何が
決まったの?
――日韓のAI協議、2月の1回目から8か月半
写真はイメージ Photo by Benjamin Child on Unsplash
日韓AI協議2回目、同じ会議なのに発表の中身がずれていた
10月21日、ソウルで「AIに関する第2回日韓課長級協議」が開かれた。外務省が22日に発表した。日本側は外務省・総務省・経産省・文科省・内閣府、韓国側は外交部・科学技術情報通信部・産業通商資源部などの担当者が入った。韓国の報道では、両国の実務級で30人ほどが集まった。
決まったのは、1つだけだ。これからも定期的に協議を続ける。発表に書いてあるのはそこまでで、次回がいつかは書かれていない。共同でやる事業の名前も、予算の額も出てこない。
同じ会議なのに、日本と韓国で発表の中身が違う
ここが、いちばん引っかかる。同じ部屋に同じ時間いたのに、両国の発表に並ぶ項目がずれている。
日本の外務省が挙げたのは4つ。「安全、安心で信頼できるAI」の仕組み作り、フロンティアAIへの対応、広島AIプロセスを含むガバナンス、そしてグローバル・サウスの国々との協力。それぞれが何を指すのかの説明は、発表にはない。
韓国側の発表は、韓国の複数のメディアが伝えている。並ぶのは、AIフルスタックの協力、AI研究での協力の可能性、AIの安全と標準・知的財産権のルール作り、多国間の場での足並みそろえ。首席代表は、韓国が外交部の国際科学技術規範課長、日本が外務省の経済外交戦略課長だった。
重なるのは「安全」と「多国間」の2つ。日本の発表に、フルスタックも標準も知的財産権も出てこない。韓国の発表に、グローバル・サウスも広島AIプロセスも出てこない。
なぜ、こうなるのか。どちらの政府も理由を説明していない。ただ、2つの国が見せたいものは、もともと違う。韓国はAIフルスタックを国の戦略の柱に置き、半導体と製造業の強みを足場にしようとしている。日本は広島AIプロセスを立ち上げた側で、ルール作りと、新興国を巻き込むほうに軸足がある。出したい項目が違えば、同じ会議の発表も違う形になる。ここは筆者の見方だ。
決まったのは「また集まる」
比べると分かりやすい。9月1日、東京で第5回の日韓経済安保対話があった。AI向けの半導体や量子技術を話し、第6回は2027年に開くと決めている。次がいつか、書いてある。
AIの課長級協議には、それがない。1月13日、奈良の日韓首脳会談で、高市早苗首相と李在明大統領は、AIと知的財産の保護などで実務協議を続けることにした。その3週間後の2月5日、東京で1回目が開かれた。
同じ日、韓国のネットが見ていたのは別のAIの話
10月21日、李在明大統領はXに「ジェミニに聞いてみました」と投稿した。前日の閣議に重大犯罪捜査庁の長官が出たことを批判され、グーグルの生成AIに聞いた結果を根拠に反論したものだ。野党「国民の力」は「AIの回答だけあれば、国政運営が何でも正当化される」と批判した。ネットでは「ジェミニが大統領をすればいい」「国民の声は聞かず、ジェミニの声は聞くのか」という声が出た。
同じ日、同じソウルで、両国の課長たちはAIの安全と新興国支援を話していた。そっちの会議にネットがどう反応したかは、探しても見つけられなかった。
2月5日の1回目から、この日までに8か月半かかった。次に集まる日は、まだ決まっていない。
43万円の新型冷蔵庫、錆びて見える
Xで話題のアクア「AQR-DUX51B」
うちのサイトも
止まるんですか
――止め方は、会社によって分かれた
ほうじ茶だから、
軽いと思ってた
――カロリーは、公式の商品ページに載っていない
- 外務省「AIに関する第2回日韓課長級協議の開催(結果)」
- 外務省「AIに関する日韓外交当局間課長級協議の開催(結果)」
- 아주경제「韓, 일본과 제2차 AI 실무협의 개최…협력·공조 논의」
- 뉴스후플러스「한일, AI 풀스택·안전·표준 협력 확대…실무협의 정례화」
- 외교저널「외교부, 제2차 '한일 AI 실무협의' 개최」
- 時事ドットコム「韓国大統領「AIに聞いた」 捜査機関トップの閣議出席巡り物議」
- JETRO「日韓首脳会談が奈良で開催、経済安全保障協力などを推進(韓国、日本)」
- 政経フォーカス「「第5回」日韓経済安保対話、AI半導体・量子・重要鉱物で協力強化へ」
- 総務省「広島AIプロセス」