ガチャ1回引いたら、背骨がなかった

Web作品『人間に生まれる確率』

10/16 17:50 / 発信国:日本 / 記者:工藤

『人間に生まれる確率』、引くと86%が線虫 人間は1011億分の1

地球にいる動物のどれかに、個体数の多さに応じて生まれ変わる。そういうWeb作品『人間に生まれる確率』が、はてなブックマークで注目を集めている。10月16日に確認した時点で378users。

で、1回引くと何になるのか。人間ではない。犬や猫でもない。昆虫でもない。86%が線虫である。

作ったのは、個人でアプリを作っているムシツギさん。公開は10月14日。ブラウザで無料で遊べる。ゲーム情報サイトのAUTOMATONによると、全動物から引いたときの内訳は、86%が線虫、12%がカイアシ。足して98%だ。どちらも背骨がない。人間どころか、背骨のある動物にすら届かない。人間に生まれる確率は、1011億分の1。

なぜ線虫ばかりなのか。動物の個体数に、そのまま比例させているからだ。線虫は土の中に莫大な数がいて、地球のバイオマスの15%を占めるとも言われる。確率を正直に作ると、こうなる。

操作はできない。卵から始まって、だいたい食われる

ここが、普通のゲームと違う。プレイヤーは何も決められない。たいていは卵の状態から始まり、孵化したあとは自動でエサを探して繁殖する。できるのは画面を押して、最大16倍速まで早送りすることだけだ。勝ち負けもない。眺めるだけである。AUTOMATONの見出しは「だいたいすぐ食われて死ぬ自然界ガチャ」だった。

表示の単位も、寿命に合わせて変わる。微生物は1日ずつ、哺乳類は1か月ずつ、人間は1年ずつ進む。1日ずつ数えられる一生がどれだけ短いか、見ていれば分かる。

はてなブックマークのコメント欄には、napsucksさんの「何度もただ飢え死にと捕食死を繰り返したけど、一度ハエになって子孫を残し19日で死んだ」という書き込みがあった。19日でも、だいぶ上位である。

そして、この作品でいちばんおかしいのはここだ。線虫とカイアシは、一生を一度体験すると、以降はスキップされ、生まれた回数だけが数えられる。98%の人生が、カウンターの数字に変わる。

ムシツギさんは、先に話題になった『80億分の1』を見て、動物も含めたら人間に生まれる確率はどれくらいだろうと考えて作ったという。

ちなみに、哺乳類だけに絞ったバージョンもある。そちらで人間に生まれる確率は、16分の1。背骨があるかないかで、ここまで変わる。

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