沖縄で船が転覆、2名死亡
対策は『乗船中止』

――ヘリ基地反対協議会が、遺族に伝えた

11/5 11:06 / 発信国:日本 / 記者:宮村

辺野古転覆事故、なぜ今「乗船中止」 船を出すこと自体は検討中

3月に沖縄県名護市の辺野古沖で小型船2隻が転覆した事故で、船を出していた市民団体ヘリ基地反対協議会が、一般市民や学生を乗せた海上案内をやめると決めた。遺族には10月18日の面談で伝えた。11月3日から4日にかけて、各社が報じた。仲村善幸共同代表は取材に「危険な海に学生を案内したことは間違いだった」と話した。

事故は3月16日。同志社国際高(京都府京田辺市)の研修旅行で、生徒を乗せた「平和丸」と「不屈」が相次いで転覆し、2年生の武石知華さん(当時17歳)と「不屈」の船長が亡くなった。2隻には高校生18人を含む21人が乗り、引率の教員2人は乗っていなかった。

やめたのは「乗せること」

今回決まったのは、一般市民や学生を船に乗せるのをやめる、という話だ。船を出すこと自体をやめるとは言っていない。協議会は事故から半年の9月16日に出した声明で、「船による海上行動の継続の可否を含め」団体の中で検討している段階だと書いていた。11月5日午前の時点で、本誌が確かめた範囲では、その結論は公表されていない。

遺族は「検証が進んでいない」

武石さんの父親は面談のあと、投稿サイトのnoteに「分かったのは、組織としての検証はほとんど進んでいない、という事実だった」と書いた。協議会は面談で、乗る人に未成年がいるかを確かめていなかった、修学旅行生を受け入れることは前もって知らなかった、と説明したという。仲村共同代表は「共同代表として全ての活動を把握し、チェック出来ていなかった事自体大きな過ちだった」とも話した。検証の中身は、代理人の弁護士が年内にまとめる予定だ。

海上保安庁は業務上過失致死傷の疑いで捜査を続けている。7月には遺族が、学校関係者と協議会幹部ら計11人を刑事告訴した。

ネットの評判

Xや投稿を集めたまとめサイトでは、「何を誇らしげに言ってんだよ。当たり前のことだろ」「いまさら遅いわ」と、判断の遅さを責める声が多い。市民の乗船をやめるのではなく、抗議船そのものをやめるべきだという声、違法性の追及が足りないという声も並ぶ。一方で、海上での抗議は続けるべきだという声は、本誌が確かめた範囲では見つからなかった。

次に出てくるのは、年内にまとまる予定の検証の中身だ。船を出し続けるのかどうかも、そこで示されるかが焦点になる。

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