あなたはどっち グルメ

期限切れの卵、生でいく?

場面と、二人の言い分
  1. 生卵をそのままご飯にかけて食べるのが理解できない、という問いかけがXで広がりました。集まった返信には、おいしさを語る声よりも、日本の卵は生で食べられる基準で売られている、という安全性の話が多く並びました。日本では殻つき卵の賞味期限が、生で食べても問題が生じない期限として表示されていて、期限を過ぎた卵は加熱するよう呼びかけられています。
  2. 「賞味期限の翌日は、もう焼きます」
  3. 「嗅いでみればわかる!まだイケる」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

日付きっちり派 の言い分

朝、冷蔵庫を開けて、まずパックの日付を見ます。その日までなら、迷わず茶碗に割り落として、醤油をたらします。日付の翌日になったら、同じパックの同じ卵でも、フライパンに移します。生で食べたい気持ちは毎朝ありますが、日付の前と後ろで扱いを変えることに決めています。
そう決めたのは、あの日付の意味を知ってからです。パックの日付は、加熱すれば食べられる日ではなく、生で食べても大丈夫な日の最後だと書いてありました。日付を過ぎた卵は、生で食べていいという保証の外に出ます。保証の外に出たものを、自分の勘で中に戻す理由が、私には見つかりません。扱いを変えると決めたのには、前の年の暮れに、火の通りが足りない料理で一晩苦しんだ家族がいて、あのときの顔を覚えているせいもあります。
本音を言えば、匂いで決められる人をうらやましいとは思います。あの余裕が自分にはありません。ただ、鼻で分かるのは傷んだ卵だけで、菌がいるかどうかは嗅ぎ分けられないはずです。日本で当たり前のように生で食べられるのは、日付を決めてくれた人がいるからで、その日付を自分で動かしたら、何に守られているのか分からなくなります。

相手へ:生で食べていい日の最後だと書かれた日付を、どうして自分で延ばせるのですか。実際に出た声 「割ったらすぐ使わないと食中毒のリスクがある」

割って見る派 の言い分

卵は、まず小皿に割ってみます。黄身が丸く盛り上がっているか、白身が内と外にきちんと分かれているか、匂いが変わっていないか。どれも問題がなければ、日付が何日か過ぎていても、そのままご飯にかけます。私の台所では、パックに刷られた日付よりも、目の前の小皿のほうが確かです。
こうなったのは、祖母の台所を見て育ったからです。祖母は冷蔵庫の奥から出した卵を一つずつ小皿に割って、これは食べる、これはやめると分けていました。祖母が日付を気にしているところは、見たことがありません。あとで知ったのですが、店に並ぶ卵は年間を通してパック後2週間程度で期限を切っている場合が多いそうです。寒い季節はもっと持つのに、暑い季節と同じ日付が刷られている。あれは、いちばん厳しい季節に合わせて決めた日付で、私の冷蔵庫の中を見て決めた日付ではありません。
本音を言えば、日付の翌日に卵を焼く人を見ると、もったいないと思います。あの卵を生で食べても、たいてい何も起きません。産んだ鶏がいて、運んだ人がいて、その卵を、パックの日付だけを理由に加熱へ回すことは、私にはできません。自分の目と鼻で確かめたのだから、責任は自分で取ります。

相手へ:日付の翌日に焼いた卵、生のままでも平気だったと思いませんか。実際に出た声 「卵黄の濃厚な味を存分に味わえる」

どちらにも呼ばれない立場 卵に日付を刷る側

こちらは、暑い季節の台所でも、寒い季節の玄関でも生で食べられるように日付を決めています。どの家の冷蔵庫も見えないので、いちばん厳しいほうに合わせます。余裕を取りすぎだと言われることも、守りが足りないと言われることも、両方あります。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →「卵かけご飯が理解できない」 日本の卵の期限と海外の基準を比べてみた

ほかの設問を見る →