あなたはどっち お金

欲しい物、元を取る計算をする?

場面と、二人の言い分
  1. 退職金で800万円のBMWを、現金で一括して買いたい。そう言う夫に、妻が老後の暮らしを心配する――お金の情報サイトが10月27日、こんなケースを扱った記事を出しました。記事は300万円の車との差額を10年で約525万円、月に直せば4万4000円ほどだと計算しましたが、コメント欄で共感を集めたのは夫の味方の声でした。
  2. 「欲しいは一瞬、支払いはは続く」
  3. 「あの世に財布は持っていけない」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

先に計算する派 の言い分

買う前に、月いくらになるのかを必ず出します。本体の値段を、使う年数で割って、税金と保険を足して、月に直す。それをやらずに買った物は、ここ何年もありません。この前も、少し高い洗濯機を買うときに、電気代と洗剤の量まで紙に並べて、妻に笑われました。それでも、出した数字を見てからでないと決められません。

こうなったのは、父を見てきたからです。父は定年の年に車を買い替えて、そのあと家から旅行の話が消えました。お金がないとは一度も言いませんでしたが、母が行きたがっていた温泉の話だけ、毎回うやむやになりました。あれは父が我慢させていたのだと、今なら分かります。

欲しい物を買うなとは言いません。買っていいんです。ただ、その差額で毎月何をあきらめるのかを先に決めておかないと、あきらめる物のほうが黙って消えていきます。好きに買う人を見ると、うらやましさより先に、その家の中で何が静かに消えたのかが気になります。

相手へ:その差額で、毎月何をあきらめるつもりですか?実際に出た声 「元が取れない」

欲しい時に買う派 の言い分

欲しいと思った物は、その週のうちに買います。値段の横に電卓を置いたことがありません。去年、ずっと画面で見ていた自転車を買って、それから週末はどこかへ出かけるようになりました。何年使えるかを先に考えていたら、たぶん今でも同じ画面を眺めているだけです。

母は、台所のいい包丁をずっと「もったいない」と言って買いませんでした。母が入院してから、父がその包丁を買って、病室に写真を持っていきました。母は笑っていましたが、結局その包丁を使ったのは父です。あのときから、お金は体が動くうちに使う、と決めました。

計算する人を悪いとは思いません。ただ、計算で出てくるのは払う額だけで、出かけた週末のことは一円にもなりません。元を取る、という言い方が、そもそも分からないんです。買った物は、使った時点で元が取れている。使わずに残ったお金は、買わなかった言い訳みたいに見えてしまいます。

相手へ:元が取れる頃、あなたは何歳になっていますか?実際に出た声 「最後のぜいたくだ」

どちらにも呼ばれない立場 同じ家で払う人

買うか買わないかの話は、だいたい買いたい人と止める人の二人でされます。でも、その差額で何が減るかを一番先に知るのは、毎日の買い物をしている側です。欲しい物の話を、相談ではなく報告で聞かされるのが、一番こたえます。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →退職金で800万円のBMWは「元が取れない」? コメント欄は夫の味方だった

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