へこんだ日、もふもふに頼る?
- 犬をなでると落ち着く、という話を数字で確かめた研究があります。犬を飼っている64人に強いストレス課題を受けてもらい、その前に犬をなでた場合と、なでなかった場合を比べました。なでた後は心拍数の上がり方が小さかった一方で、本人がつけた気分の点数は、体の数字とそろいませんでした。
- 「うちのワンちゃんとスキンシップ。これが何より癒される」
- 「誰にも会わずに寝るのが、いちばん効く」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した もふもふ回復派 の言い分
仕事で嫌なことがあった日は、玄関を開けて靴を脱ぐより先に、床に座ります。顔のあたりに犬が頭を突っ込んでくるので、そのまま首の後ろに手を入れて、ずっとなでています。晩ごはんの支度も、スマホを見るのも、それが終わってからです。手を動かしているうちに、さっきまで頭の中でぐるぐる再生されていた上司の言い方が、だんだん小さくなっていきます。
私は、もとから動物好きだったわけではありません。前に一度、何を言われても平気な顔をして働き続けて、ある朝、布団から起き上がれなくなったことがあります。そのとき、同居していた家族が連れてきたのが、今いる子です。散歩に行かないと鳴くので、私は起き上がるしかありませんでした。人に励まされると、ちゃんとした返事を考えないといけません。あの子は返事を求めてこないので、楽でした。
正直に言うと、ひとりで部屋にこもって立て直せる人を、私はうらやましいとは思いません。あれは立て直しているのではなく、ただ時間が過ぎるのを待っているだけだと思っています。黙って手を動かせる相手がいるかどうかで、次の日の顔つきが変わります。
あなたが味方した ひとり回復派 の言い分
へこんだ日は、まっすぐ家に帰って、電気を半分だけつけて、何もしません。家族が飼っている犬が寄ってきますが、私は少しだけ触って、そのまま自分の部屋に入ります。風呂に入って、早く寝ます。それだけです。
昔は、落ち込むたびに誰かに話を聞いてもらっていました。聞いてもらっている間は確かに軽くなるのですが、相手の反応をうかがって、話を面白くまとめようとしている自分に気づきました。犬が相手でも同じでした。こっちは慰めてほしいのに、向こうは散歩に行きたい顔をしています。結局、相手に合わせている時間のぶんだけ、立ち直るのが遅くなります。
なでて落ち着いたと言う人を、私は嘘つきだとは思いません。ただ、あれは落ち着いたのではなく、気が紛れているだけではないかと、内心では思っています。紛れたぶんは、あとで戻ってきます。何も間に挟まずに眠った翌朝のほうが、私の場合ははっきり軽いです。
どちらにも聞かれない立場 なでられる側
うちの人は、落ち込んだ日ほど長く触ってきます。こちらはそろそろ散歩に行きたいのですが、うちの人の手が離れません。落ち着いたか落ち着かなかったかを聞かれるのは、いつも人間のほうです。こちらには、誰も聞きません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →「犬をなでると落ち着く」は本当か、64人の研究の数字を確かめてみた