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組み立て家具、説明書読む?

場面と、二人の言い分
  1. IKEAの子ども用テーブルは、工具もネジも使わず、天板に脚を4本ひねって差し込むだけで組み立てられます。このテーブルを、人が操縦しないロボットに組み立てさせる競技がアメリカで開かれ、パナソニック ホールディングスのチームが2位に入りました。ただし、各チームが何分で組み立てたのかは、どこにも公表されていません。
  2. 「説明書まず読むでしょ!部品が謎に余ったりしたら気持ち悪いし」
  3. 「この程度説明書なしで組み立てられるでしょ!」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

説明書を読む派 の言い分

箱を開けたら、まず説明書を床に広げます。部品を種類ごとに分けて、袋を開ける前に数を数えます。ここまで済ませてから、やっと部品に手を伸ばします。家族は横で「まだ始めないの」と笑いますが、私はこの時間がいちばん好きです。
私がこうなったのは、独り暮らしを始めた年に、ベッドを勘で組んだからです。見た目はちゃんとできあがったのに、箱の底に短いネジが残っていました。どこに入るはずだったのか分からず、寝返りを打つたびに枕のほうがきしみました。結局、次の休みに全部ばらして、説明書を読みながら組み直しました。実家の棚も、父が勘で組んだものだけが、どれも少し傾いています。
手の速い人を見ても、私はすごいとは思いません。あの人たちは読む時間を省いただけで、ぐらついた家具を直す時間は、だれかが別の日に費やしてます。それ、うちではいつも私です。だから私は、始める前の静かな時間を、自分のために使います。

相手へ:余った部品は、どこへ行ったと思っているんですか?

読まずに組む派 の言い分

箱を開けたら、中身を全部ひっくり返して、重いものから床に置きます。説明書は箱の底に入ったままで、たいていは箱と一緒に捨てます。形を見れば、どこに付くかは手が覚えています。まわりには雑だと言われますが、私が組んだ家具は、今日もちゃんと立っています。
こうなったのは、引っ越しの日の夜からです。業者が帰ったあと、部屋には箱だけが残っていて、その日のうちに寝る場所を作らなければなりませんでした。説明書を広げて読む時間はなく、手だけで組んだら、ベッドは普通に立ちました。育った家では、母が説明書を一行ずつ読み上げる人で、棚ひとつで休みの日がまるごとつぶれました。あれを自分の家でもやるのかと思うと、体が動きません。
丁寧な人を見ていると、失敗が怖いのではなく、失敗した自分を人に見られたくないのだと思います。少しぐらついても、使っているうちになじみます。床に並んだまま完成しない部品より、今夜から使える机のほうが、私にはずっと値打ちがあります。

相手へ:並べて数えている間に、何かひとつでもできあがりましたか?実際に出た声 「工具やネジは必要ありません」

どちらにも呼ばれない立場 組み立てない家族

私は組み立てには呼ばれません。でも、ぐらつく机で宿題をするのは私で、きしむ音を毎晩聞くのも私です。読む人でも勘でやる人でもかまいませんから、一度座ってみてから、できたと言ってほしいです。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →ロボットがIKEAの「UTTER」を組み立てる競技で2位、所要時間を調べてみた

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