夫婦の稼ぎ、どの割合が最適?!
――夫婦で意見の違い
写真はイメージ Photo by Alexander Mils on Unsplash
「妻が夫より稼ぐ」研究、夫の答えは4割・妻の答えは5割だった
夫に聞くと4割、妻に聞くと5割。妻が家の収入のどれくらいを稼いでいるときに、夫の気持ちの負担がいちばん軽いか。同じ研究の中に、答えが2つあった。本誌が11月4日に伝えた「妻が稼ぐと夫がしんどい?」の元の研究を、発表元のイギリス・バース大学のページで読み直したら出てきた。1割、ずれている。
書いたのは、バース大学経営学部のJoanna Syrda。アメリカの夫婦6,000組以上を15年追いかけたデータを使っている。夫の心理的苦痛がいちばん小さいのは、妻が世帯収入の4割を稼いでいるとき。これは夫本人が答えた数字だ。同じ夫について妻が答えると、いちばん小さいのは5割だった。
経緯はこうだ。ABEMA TIMESが「夫より高学歴・高収入『上司と部下のよう…私がモラハラなのか』悩む妻」という記事を出し、Yahoo!ニュースの国内アクセスランキングで1位になったあと、その記事が消えた。11月5日の時点でも、Yahoo!ニュースの記事ページは開けない。検索に出てくる別のURLも、404を返す。
夫に聞くと4割、妻に聞くと5割
研究では、夫が自分について答えた分と、妻が夫について答えた分が、別に集計されている。夫がいちばん楽だと答えたのは妻が4割稼ぐとき。妻が、夫はいちばん楽そうだと答えたのは5割のときだ。妻の側は、半分ずつでも夫は平気だろうと見ていたことになる。
Syrdaはバース大学の発表で、男性が稼ぎ手であるべきという社会の決まりごとは、男性の健康にとって危ないものになりうる、と話している(訳)。責める先を、稼ぐ妻にも、稼げない夫にも置いていない。
日本で入れ替わったのは、条件のほうだ
では、日本はどうなのか。出生動向基本調査の第16回(2021年6月に実施)では、独身の女性の7割が、相手の家事・育児の能力や姿勢を重視すると答えた。男性も動いている。女性の経済力を重視・考慮する割合は、1992年の26.7%から2015年に41.9%、2021年には48.2%まで上がった。
条件は入れ替わりつつある。時間はどうか。総務省の社会生活基本調査(令和3年)では、6歳未満の子どもがいる夫婦の1日の家事・育児の時間は、夫が1時間54分、妻が7時間28分。差は5時間34分。フルタイムの1日の勤務時間に近い。妻が働いていない家庭も混ざった平均だが、相手に家事・育児を求める人が7割になった国の平均が、これだ。
ネットの評判
はてな匿名ダイアリーには、11月2日17時16分の投稿が残っている。高学歴・高収入の妻を責めるコメントが多いことに違和感がある、という書き出しだ。番組に出た年収約700万円の妻と、年収430万円の夫の例を挙げ、家事と育児の6割が妻に来ていると書く。妊娠と出産は女性だけが負い、そこに仕事と家事・育児が重なる。それを二重の罰と呼んでいる。
ただ、その投稿の結びは、だから女性は下方婚を避けたほうがいい、になる。妻を責める声への反論なのに、落としどころは相手の年収に戻る。元の記事のコメント欄そのものは、ページが消えているため確かめられていない。
夫に聞いても、妻に聞いても、答えはお金の割合で返ってきた。日本の夫婦の家事・育児時間の差、1日5時間34分は、4割にも5割にも入っていない。
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日本人は何も言えんやろ
――フランスから投稿した人が、日本人に
- Husbands' stress increases if wives earn more than 40 per cent of household income(University of Bath)
- 未婚者が結婚相手に求める条件...2000年代に入って、男性は女性に「経済力」、女性は男性に「経済力」「容姿」求める割合高まる(J-CAST 会社ウォッチ、2023年9月)
- 女性の理想像「仕事と子育ての両立」初の最多…出生動向基本調査(リセマム、2022年9月12日)
- 男性による家事育児の実態と効果(神奈川県。総務省「令和3年社会生活基本調査」を掲載)
- 夫より高学歴・高収入の格差婚にモヤる妻(はてな匿名ダイアリー、2026年11月2日)
- Yahoo!ニュース 該当記事ページ(11月5日時点で404を確認)
- ABEMA TIMES 同じ見出しの別URL(11月5日時点で404を確認)