法律も予算も決まらないほうが、ありがたい

――ねじれ議会で、規制は変わりにくい

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11/5 11:08 / 発信国:アメリカ / 記者:宮村

NYダウ1569ドル高はなぜ 防衛株とトランプ関連株は下落

11月4日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均は前の日より1569ドル40セント上がり、5万3356ドル12セントで終わった。上昇率は3.03%。2025年4月以来、1年7か月ぶりの大きさだ。前日の中間選挙で野党・民主党が上下両院の過半数を取り、トランプ大統領が負けを認めて民主党と協力する姿勢を見せた。政治の混乱への心配が薄れた、という受け止めだ。

原油が8%下がり、生活に近い株が買われた

原油も効いた。バンス副大統領は4日、共和党が負けた理由は対イラン攻撃にあるとの考えをSNSで示した。戦闘が終わるという期待からWTI原油先物は8.3%下がり、1バレル88ドル12セントになった。燃料が安くなれば物価も落ち着く。ウォルマートは3.5%高、ユナイテッド航空は8%高。ねじれ議会になり、企業に関わる規制が大きくは変わりにくいという見方も、買いを呼んだ。

喜べなかったのは、誰か

全部が上がったわけではない。トランプ大統領は2027年度の軍事予算を1兆5000億ドルにすると言ってきた。いまの承認額は9010億ドルだ。過半数を握った民主党がそれを通すとは見られず、防衛株が売られた。ロッキード・マーチンは6.88%安、L3ハリスは6.46%安、ノースロップ・グラマンは4.53%安。トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは24.5%安。データセンター向けのコアウィーブは9.9%安だった。トランプ路線が続くほうに賭けていた人は、この日、損をした側になった。

日本の財布では、いくら増えたのか

日本の投資家には、損得が入れ替わる一日だった。4日の東京では、AI規制に前向きとされる民主党の優勢が伝わって日経平均が一時3000円以上下がり、終値は893円23銭安の6万2188円63銭。その夜のニューヨークでS&P500種は1.58%高。1ドルは158円台で前日とほぼ同じだったから、円で見てもほぼ同じだけ増える。NISAでS&P500の投信を100万円持つ人なら、ざっと1万5000円の計算だ。

財布と日本の硬貨
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ネットの評判

ヤフーニュースでは、この話題を伝えたTBSの記事のコメント欄に140件の書き込みが集まった。政治の先が読みやすくなった、異常な状態が元に戻っただけだ、と歓迎する声がある。一方で、上げは一時的で、関税や政策の迷走でまた下がる、物価と金利の流れは変わっていない、という慎重な声のほうが目立つ。AIへの規制が強まることを心配する声もある。

11月5日午前8時の時点で、最新の終値は4日の5万3356ドル12セントだ。次に数字が動くのは日本時間5日の夜。見どころは、2027年度の防衛予算が下院案の1兆1500億ドル前後に寄るかどうかだ。

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