世論調査の電話、
うちの支持者は出てない

――ジョンソン下院議長が、劣勢の数字に

写真はイメージ Photo by Jesse Paul on Unsplash

11/4 10:57 / 発信国:アメリカ / 記者:宮村

米中間選挙が投票開始 共和党の「世論調査は外れる」は本当なのか

米国の中間選挙で、11月3日の朝(日本時間同日夜)、東海岸の州から投票が始まった。産経新聞によると、与党・共和党は上下両院で過半数の維持を狙うが、野党・民主党が下院の多数派を取る勢いだ。大勢が分かるのは、日本時間4日の午後以降になりそうだという。

数字は、どれも民主党に向いている。NBCの調査(10月28〜30日)では、議会をどちらに任せたいかが民主52%、共和45%。トランプ大統領の仕事ぶりは、11月1日の時点で支持40%、不支持60%だった。

それでも、負けたと思っていない人たちがいる。共和党のマイク・ジョンソン下院議長は「世論調査は外れている」と繰り返し、共和党支持者がもう調査に答えたがらないからだと説明してきた。

電話に出ない共和党員は、本当にいた

言い分には、実測の裏付けがある。ワシントン・ポストとジョージ・メイソン大学は、カンザス州の上院選を調べるのに、8万5千件を超える電話と約5万件のSMSを使った。調査部長のスコット・クレメントによると、電話がつながったあと最後まで答えたのは、登録民主党員が32%、登録共和党員が12%。共和党支持者は、8人に1人しか答えていない。ポスト自身も、この数字は民主党候補を多めに出している可能性があると書き添えた。調査の世界でいう非回答バイアスだ。

ただし、トランプが出ない選挙では話が変わる

では、調査は毎回、共和党を小さく見せるのか。そうでもない。世論調査を集計するSilver Bulletinによると、偏りが大きいのは大統領選のほうだ。民主党を多めに出した幅は2016年が3.0ポイント、2020年が4.7ポイント、2024年が2.9ポイント。中間選挙はほとんどずれていない。2018年は共和党を0.5ポイント、2022年は民主党を0.8ポイント多く出した程度だった。

机の上に置かれた固定電話
写真はイメージ Photo by Julian Hochgesang on Unsplash

理由に挙がるのは、普段投票に行かない人たちだ。この層はトランプ大統領本人が候補のときだけ投票所に来る。調査に答えないが、中間選挙では投票にも来ない。「電話に出ない」は、「投票に行く」証拠にならないのだ。

ネットの評判

米国の保守系サイトは、ポストが回答率の差を自分で明かしたことを取り上げた。「だから数字は信じられない」という受け止めが広がった。一方、同じ共和党の側から弱気な声も出ている。北海道新聞によると、接戦の62選挙区のうち41で、候補がトランプ大統領と距離を置いた。ニューヨーク州の保守系ラジオ司会者ボブ・ロンズベリーは、SNSで州への訪問中止を求め「大統領、来ないで」と書いた。

まだ分からないことは多い。上院をどちらが取るのか、そして共和党が頼る「数字に出ない票」が実際にどれだけ投票所に現れたのか。答えが出るのは、開票が進む日本時間4日の午後以降だ。

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