たまごっちに
個人情報って要る?
――Xの返信欄から
写真はイメージ Photo by Patrick on Unsplash
Metaのたまごっち風AIペット、中身は日記アプリ 音声も広告の欄に
Metaが、たまごっち風のAIペットのアプリを出した。名前は「Waddle World」。卵をかえして、ドット絵のペットにエサをやり、一緒に遊ぶ。かわいい。ただ、Meta自身の説明が引っかかる。英語の紹介で、このアプリを「ペットに化けた日記」と呼んでいるのだ。
Xでこの投稿を見る
見つけたのは、SNSに詳しいコンサルタントのMatt Navarra。10月27日の投稿で「たまごっちとChatGPTが出会った」と書き、「使ってみたい?」と聞いた。ここから各国のIT媒体が一斉に取り上げた。
遊べるのはフィリピンだけだ。iOSとAndroidで、料金は無料、対象は18歳以上。アップルのストアには、10月8日公開のバージョン1.01と出ている。Metaは最近、新しいAIアプリを国を絞って先に出している。AIのファッションアプリ「Style Sketch」は、インドネシア・シンガポール・タイ限定だった。日本で使えるかは、Metaが何も言っていない。
ストリークはない。でも、毎週はがきが届く
Metaの紹介文はこうだ。「プレッシャーはなく、守るべき連続記録も、追いかけるスコアもない」。ペットは放っておいても死なない。
ただ、中には数字がある。ミニゲームは3つ。ペットの頭に食料品を積む、爆弾をよけて星を取る、ばらばらの文字から単語を作る。遊ぶとポイントがたまり、エサとおもちゃが買える。
日記は音声でもテキストでもいい。話すと、ペットが自分の言葉で書き直し、落書きを添えて返す。使うほどペットはその人に詳しくなる、とMetaは書いている。そして週に1通、話した内容を踏まえたはがきが届く。
ここで、心配する側の声を1つ。アリゾナ州立大学で児童発達を教えるRichard Fabes教授は、コンパニオンAIの報酬の仕組みが「依存と愛着を高めるように最適化されている」と指摘する。ジャンクフードと同じで、客が戻ってくるように作られている、という見方だ。スタンフォード大学の研究では、付き合う相手が少ない人ほど、AIの相手役が孤独を悪くしうると出ている。Fabes教授は、AIが同意ばかりせず言い返す作りにして、自転車の練習で親が手を離すように、使う側を卒業させるべきだと話している。
声も名前も、広告の欄に入っている
では、このアプリは何を持っていくのか。アップルのストアのプライバシー表示には、本人に紐づく情報として、音声データ、ゲームの中身、メールアドレス、名前、大まかな位置、ユーザーID、使用状況、広告データが並ぶ。一部は、広告の目的の欄に入っている。
テックリパブリックは、日記には同僚や家族の話も混ざるのに、その人たちはこのアプリを選んでいないと指摘した。iOSでは18歳以上と出る一方で、Google Play側の対象年齢は「3歳以上」と表示されている、とも書いている。
ネットの評判
Xでは、Navarraの投稿が入り口になった。「使ってみたい?」の問いに関心が集まり、各国のIT媒体も「Metaのおもしろい実験」として扱っている。ドット絵がかわいい、たまごっち世代に刺さる、という受け取り方が目立つ。
一方で、同じ投稿の返信欄には別の声が出ている。あるユーザーは「いつからたまごっちに個人情報を出さなきゃいけなくなったんだ」と書いた。別のユーザーは「日記を集めるアプリなら、その日記がどこへ行くのかを、1行目を書かせる前に説明すべきだ」と投稿した。米国版のギズモードは、Metaがかわいさでエンゲージメントを取りにきていると書き、ギズモード・ジャパンは、Metaに私的な話をするのはリスクが高いと注意した。
その日記がMetaのAIの学習に使われるのかどうかは、いまのところ、どのストアの説明にも書かれていない。
うちのソース付けて食うわ
日本人は何も言えんやろ
――フランスから投稿した人が、日本人に
残ったのは、高い席ではなかった
Number_i札幌ドームの空席報道
何もない田舎の風景
それでも300人が見ている
――岩手・遠野、田んぼの神社の24時間配信
- ギズモード・ジャパン「お世話するつもりで沼っちゃう? Meta版「たまごっち2.0」の巧妙なワナ」
- App Store(フィリピン)Waddle World: AI Pet Journal(Meta Platforms, Inc.)
- TechCrunch「Meta has a new AI pet app called Waddle World」
- Engadget「Meta's Waddle World is a Tamagotchi-like AI pet app」
- Digital Trends「Meta's next cute attempt at forcing AI into your life is an AI pet journal app」
- Gizmodo(米国版)「Meta's Leaning Into Tamagotchis Because It Knows You're a Sucker for Engagement」
- TechRepublic「Meta Waddle World: AI Pet App With Journaling」
- Arizona State University News「From AI dependency to human connection: Rethinking AI companionship」(2026-10-15)
- GIGAZINE(英語版)「Meta has quietly released 'Waddle World'」
- Matt Navarra のX投稿(2026年10月27日)