あなたはどっち 政治経済

毎日少し安い?まとめてもらう?

場面と、二人の言い分
  1. 食料品の消費税を下げるか、お金を配るかで、意見が割れています。政府は10月9日、食料品の消費税を2027年4月から2年間、8%から1%に下げる法案を閣議決定しました。世論調査では「減税」が54%、「現金給付」が33%でしたが、経済学者に聞いた調査では88%が減税に否定的でした。
  2. 「レジで安いほうが、ずっと信じられる」
  3. 「安くなった実感、ありましたか」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

毎日ちょっと安い派 の言い分

スーパーのレジを出たら、レシートをたたまずに財布へ入れます。家に帰って見るのは、合計の下にある消費税の行だけです。そこが小さくなっていれば、その日はそれでいい。安くなったと自分に言い聞かせなくても、紙に出ている数字が勝手に証明してくれます。
昔一度、まとまったお金が口座に入ったことがありました。うれしくて、しばらく使わずに置いておいたんです。気づいたら、車の車検と、歯の治療と、子どもの靴で消えていました。暮らしは何も変わっていないのに、お金だけがなくなっていた。あのとき懲りました。手元に置いた瞬間に、守るためのお金に変わってしまう。わたしはそういう使い方しかできない人間です。
配ってほしいという人の気持ちも分かります。ただ、本音を言えば、あの人たちは振り込まれる額の大きさだけを見ている気がします。買い物のたびに少しずつ安くなるほうが、騒がれないぶん、長く効くんです。

相手へ:振り込まれたお金、本当に食費に使いましたか。実際に出た声 「ほとんど転嫁されなかったという国はない」

まとめてもらう派 の言い分

口座に振り込まれた日のことは、たぶん一生覚えています。画面に出た残高を見て、これで冬の灯油が買える、と声が出ました。もし買い物のたびに値札が少しずつ下がっていたとしても、わたしは、安くなった日のことを覚えていないと思います。覚えていないお金は、もらっていないのと同じです。
うちの親は、小さな店をやっていました。値段を変えるときは、家族総出でした。棚を回ってラベルをはがし、新しいのを貼り、レジの設定を直して、それで日が暮れる。終わるころには、お客さんはもう別の店で買い物を済ませています。値段を下げるという話が出るたび、わたしの頭に浮かぶのは、安くなる人の顔ではなく、貼り替える人の背中です。
それに、たくさん買う家ほど、減る税金は大きくなります。切り詰めて買い物を減らしている人ほど、戻るものは小さい。おかしいと思いませんか。必要な人に厚く配るほうが、よほど分かりやすい。

相手へ:値札が何円下がったか、言えますか。実際に出た声 「2年後には、かえって感覚が増税になる」

どちらの数え方にも入らない立場 台所を使わない人

うちには台所と呼べるものがありません。朝はコンビニで買い、夜は帰り道の店で食べます。食料品が安くなるという話を聞いても、わたしが買うものは、たいてい数えてもらえない側にあります。配るほうの線引きにも、たぶん入りません。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →食料品の消費税1%、減税より給付のほうが効率的って本当なのか

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