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出身地、生まれた所?育った所?

場面と、二人の言い分
  1. 出身地を当てるブラウザゲームが、SNSで広がっています。肉じゃがの肉は牛か豚か、お雑煮のお餅は四角か丸か、そんな2択に答えていくと、最後に出身地が告げられます。公式の遊び方ページは、このゲームの出身地を「15歳までにいちばん長く住んだ所」と決めています。生まれた場所のことではありません。
  2. 産まれた場所が出身じゃん
  3. 幼少期、長く過ごしたところが地元でしょ

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

生まれた所派 の言い分

初対面で出身地を聞かれたら、迷わず生まれた病院がある県を言います。名刺を渡しながら「〇〇の生まれです」と一言添えます。そこで話が転がることもあるし、転がらなくても困りません。履歴書も、年賀状の裏に書く一行も、ずっと同じ土地の名前で通してきました。
父の転勤で、小学校を何度も変わりました。引っ越すたびに、給食の味も、休み時間の遊びも、友だちの名前も入れ替わります。最後に転校した先で、同級生に「お前、どこから来たの」と聞かれて、とっさに生まれた土地を言ったら、それ以上は突っ込まれませんでした。あのとき分かったんです。育った所で答えると、必ず「じゃあ何年住んでたの」「前はどこ」と話が長くなります。生まれた土地なら、一言で済みます。
育った所を出身地だと言える人を見ると、正直うらやましいです。胸を張れる地元があるということでしょう。こっちは、どの土地にも中途半端にしか根が張っていません。それでも、母子手帳に書かれた土地の名前だけは、だれにも塗り替えられません。だから、そこを言います。

相手へ:育った所がいくつもある人は、どれを言えばいいんですか?

育った所派 の言い分

出身地を聞かれたら、中学校があった町の名前を言います。生まれた土地には、親の都合で数か月いただけで、記憶も写真も残っていません。行ったこともない場所を自分の出身地として名乗るのは、嘘をついているようで落ち着かないんです。
味噌汁の味は、あの台所で決まりました。雑煮の餅の形も、うどんの汁の色も、焼き魚に何をかけるかも、全部そこで覚えました。電話で親と話すと、今でもあの土地の言い方が口から出ます。高校で県外に出たとき、同級生にイントネーションを笑われて、自分にも地元があるのだと初めて気づきました。笑われた日は、悔しいより先に嬉しかったのを覚えています。
生まれた所を言う人の気持ちも分かります。戸籍に書いてあって、間違えようのない答えですから。でも、生まれた所の名前を聞いた相手は、その人のことを何も知らないままです。どこの雑煮を食べて育ったのか、どのスーパーの袋を下げて帰ったのか。私は、自分を作った土地の名前を言いたいんです。

相手へ:行ったこともない土地の名前を、自分の出身地として言えますか?実際に出た声 「セイコーマート出てきた瞬間ゾクッとした」

どちらにも呼ばれない立場 日本の外で育った立場

出身地を聞かれても、言える県の名前がありません。親の仕事で日本の外で育ったので、肉じゃがの肉の話にも、雑煮の餅の形にも、答えられることがないんです。「日本以外」を選んだ回答は集計から外れると書かれています。地図に自分の線は一本も載りません。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →「出身地、当てます」の判定を調べてみた 当てられない人に用意された答え

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