好きな店、値上げ?量を減らす?
- いつものファミレスが、値段を上げると発表しました。サイゼリヤは10月29日からメニュー全般を平均6%値上げし、「ミラノ風ドリア」は300円から320円になります。同じ月に日本ハムが「シャウエッセン」の内容量を減らすと発表したときは、批判が集まりました。
- 続けてもらう方が大事!
- 値上げするくらいなら量を減らして
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 値上げしてほしい派 の言い分
夜の台所で、袋を開けた瞬間に分かるんです。去年と同じ商品なのに、手に乗る重さが違う。値札は同じだから、レシートを見ても何も起きていないことになっています。私は、それが一番怖いんです。だから、好きな店が値段を上げると言ってくれた日は、むしろ息がつけました。
実家は、小さな総菜屋でした。父は原価が上がると、札を書き直して店先に貼りました。常連さんに嫌な顔をされても、父は「中身は落とさん」と言い続けていました。あの札を貼る手が少し震えていたのを、私は横で見ています。黙って量を削る店を見ると、父が選ばなかった道をわざわざ選んだように見えてしまうんです。
人には言いませんが、値段を守ってほしいと言う人は、作る側の採算を自分の財布の外に置いているだけだと思っています。誰かが必ず削られています。削られるのは、たいてい納品している小さな会社です。私は、上がった分を払って、同じ皿が同じ量で出てくるほうを選びます。
あなたが味方した 値段そのまま派 の言い分
レジの前で小銭を数える時間が、一番つらいんです。家族で入って、頼むものは毎回同じです。頭の中には、出せる金額の上限がもう決まっています。そこに乗ってくる分は、おかずを一品やめるか、次の外食を諦めるかで、どこかから持ってくるしかありません。
うちは、母が働きながら私を育てました。月の後半になると、食卓の皿が少しずつ小さくなるのが当たり前でした。それでも母は、外で食べる日だけは減らしませんでした。値段が変わらない店があることが、どれだけ助かるか、私は体で覚えています。だから、少し小さくなった袋を見ても、私は怒りません。よく持ちこたえたな、と思うだけです。
正直に言うと、「もっと上げてもいい」と笑って言える人が、少し羨ましいです。あの言葉は、値上げが自分の毎日に当たらない人の言葉だと思います。値段が据え置かれた昼に通える人や、月に一度しか行かない人なら、拍手もできます。毎週その店に行く家は、その拍手の分まで払うことになります。
どちらにも呼ばれない立場 店で働く人
値段を上げても、量を減らしても、お客さんの最初の一言を受けるのは、店に立っている私たちです。どちらが正しいかを決める話し合いに、呼ばれたことはありません。レジの前で頭を下げる役だけが、毎回こちらに回ってきます。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →サイゼリヤ平均6%値上げ 「ミラノ風ドリア」320円、定番2品を計算してみた