元気にしているよ、と
毎年書きたい
――年賀はがきを買いに来た人が、長崎中央郵便局の窓口で
写真はイメージ Photo by Álvaro Serrano on Unsplash
「年賀状じまい」の裏で、33枚のはがき代を計算してみた
2026年11月2日、2027年用の年賀はがきが全国の郵便局で売り出されました。当初発行枚数は5億5,592万枚で、前の年より25.7%少なく、16年続けて減っています。ピークだった2003年用の約44億5,936万枚と比べると、8分の1ほどになります。
報道の見出しは「年賀状離れ」でそろいました。数字はそのとおりです。株式会社ソルトワークスが2025年9月に全国の304人に聞いた調査でも、紙の年賀状を出す予定の人は約35%で、出さない人のほうが多数でした。
ただ、同じ11月2日の郵便局の窓口には、別の人たちもいました。長崎中央郵便局で年賀はがきを買った人は、取材にこう答えています。「お正月に届いたら楽しみにしていると思うので、少しでも元気にしているよと、毎年書きたいと思っている」
値上げを知らないわけではないはずです。筆者が気になったのは、この人たちの負担が実際にいくら増えたのかでした。公式の数字で計算します。
85円、80円、90円。券種と値段を並べてみた
日本郵便が2026年8月31日に出した「2027(令和9)年用年賀はがき等の発行概要」を引いた各社の記事によると、値段は券種ごとに分かれています。
無地とインクジェット紙は、いずれも1枚85円(税込み。以下同じ)。日本郵便の国内料金表でも、通常はがきは85円です。
寄付金付の絵入りは90円で、85円に5円の寄付金が乗ります。4枚つづりの四面連刷は340円、1枚あたりは85円のままです。
いちばん安いのは広告付の80円。企業の広告が入るかわりに5円引きですが、5種類だけで、地域限定の販売です。
つまり基本は85円。安く買えるかどうかは、自分の地域に広告付があるかで決まります。
平均33枚で計算すると、値上げ分は726円
2024年10月1日、郵便料金が改定され、通常はがきは63円から85円になりました(日本郵便、2024年6月13日発表)。1枚で22円、率にして約34.9%の値上げです。
では、1人分でいくら増えたのか。パイロットコーポレーションが2025年11月に行った調査(ビジネスパーソン対象)では、年賀状を出す人の平均枚数は33枚でした。
33枚を85円で買うと2,805円。値上げ前の63円なら2,079円です。差は726円で、85円のはがき8枚分を超えます。
券種による差は、もっと小さいものでした。33枚なら、広告付の80円で2,640円、寄付金付の90円で2,970円。どちらも85円との差は165円です。
数字を並べてみて、筆者が気になったのは726円という額でした。やめる決め手になるほど大きくはないのに、気にならないほど小さくもない。この中途半端さが、賛否の分かれ目になっている気がします。
値段以外にも、変わった点があります。元日に確実に届けるための差し出しの目安が、これまでより2日後ろにずれ、12月27日までになりました。引受の開始は12月20日、販売は2027年1月15日までで、前の年より約5日長くなっています。
ネットの評判
ソルトワークスの調査の自由回答では、紙を選ぶ人から「大切な習慣だと思う」「受け取ると嬉しいのでこれからも出したい」という声が上がっていました。同じ紙派から「やめどきがわからない」という声も出ています。
デジタル派は「手軽でお金もかからないからもう紙には戻せない」と書きつつ、「あっさりしすぎて呆気ない」「温かみがあまり感じられない」とも答えていました。
集英社オンラインが2026年1月7日に紹介したコメントは、やめた側の負担に寄っていました。「閉めた人に送り付けるのはもはや押し付け。失礼な気がしますね」「正月早々嫌な気持ちになりますね」
一方、フタバ株式会社が2024年9月に、年賀状じまいをした200人に聞いた調査では、83%が「やめてよかった」と答えていました。ただ、10.5%は後悔があると答えていました。「なくなってしまったご縁もあるので、さみしい」(20代女性)という回答もありました。
まとめ
値上げで増えた分は、33枚なら726円。一方でパイロットの調査では、年賀状を出す人の9割以上が手書きの部分を残していました。
同じ85円を前に、別の答えを出している人たちがいます。
今年も出すと決めたなら、元日に届けたい分は12月27日まで。値段とは関係なく、ここだけは動かせない締め切りです。
うちのソース付けて食うわ
日本人は何も言えんやろ
――フランスから投稿した人が、日本人に
残ったのは、高い席ではなかった
Number_i札幌ドームの空席報道
何もない田舎の風景
それでも300人が見ている
――岩手・遠野、田んぼの神社の24時間配信
- 国内の料金表(手紙・はがき)/日本郵便
- 郵便料金の改定および新料額の普通切手の発行などについて(2024年6月13日)/日本郵便
- 年賀はがきの販売開始=投函目安、来月27日までに―日本郵便(時事通信)
- 年賀はがき、16年連続発行数減 27年、利用促進策も(共同通信/琉球新報)
- 「2027年賀はがき」の販売を開始(KTNテレビ長崎)
- 年賀はがき販売開始 森保監督ら登場 発行枚数は前年より25%減少(FNNプライムオンライン)
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- 【新年の挨拶に関する調査】3人に1人はまだ年賀状を出している?(ソルトワークス/PR TIMES)
- 2026年(令和8年)ビジネスパーソンの年賀状に関するアンケート調査/パイロットコーポレーション
- 【200名に聞いた】年賀状じまいの実態と課題とは?(フタバ/PR TIMES)
- 「もはや押し付け」「正月早々嫌な気持ちに」年賀状じまいした相手に送るのはマナー違反?(集英社オンライン)
- 年賀はがきの発行枚数などをさぐる(2026年用確定報版)(Yahoo!ニュース エキスパート・不破雷蔵)
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