1日100円の節約で、
1か月なら3,000円
――2月は2,800円、7月は3,100円
写真はイメージ Photo by Blessing Ri on Unsplash
「1か月=30日」で節約額を計算してみた 月は多め、年は少なめ
「1日100円の節約で、1か月なら3,000円」。節約の記事やSNSで、よく見かける計算です。
その「30を掛ける」癖に待ったをかける投稿が、10月31日のはてな匿名ダイアリーに出ました。題は「「1か月=30日」とかいう知的怠慢をそろそろやめにしないか」。1か月は30日ではなく約30.44日だという内容で、はてなブックマークでは209人が登録しています。
筆者はこの主張を、暦と公式サイトの数字だけで確かめてみました。
「30を掛ける」と、1年が360日になります
国立天文台暦計算室の暦Wikiによると、いま世界で使われているグレゴリオ暦は400年に97回のうるう年を置くため、1年の平均日数は365.2425日です。これを12で割ると、1か月は30.436875日になります。
投稿者が言う「30.44日」は、ここから来ています。30日との差は0.44日。投稿者はこれを「10時間33分36秒」と書いていました。
ただ、厳密に0.436875日で計算すると、約10時間29分6秒です。雑な丸めを叱る投稿のほうも、少し丸めていたことになります。
それより筆者が気になったのは、別の数字でした。30日を12回足すと、360日。1年に5.2425日足りません。
2月は2,800円、7月は3,100円
では「1日100円」を暦どおりに計算すると、どうなるでしょうか。
2026年の2月は28日なので、2,800円。7月は31日なので、3,100円。同じ「1日100円」なのに、月によって300円ぶれます。「月3,000円」は、2月には200円の盛りです。
ところが年で見ると、話が逆になります。2026年は365日なので、100円×365日で36,500円。「30日×12か月=年36,000円」は、実際より500円少ない見積もりでした。
つまり「1か月=30日」は、月額を多めに、年額を少なめに言う計算です。盛っているのか控えているのかが、期間によって入れ替わります。
グーグルは「30.4」、携帯会社は「30日間」
Google 広告のヘルプには、「1 か月の平均日数 = 365 ÷ 12」として30.4という数字が出てきます。投稿者はこれを一定の前進と見ていました。
ただ、30.4を12回足すと364.8日で、まだ0.4425日(約10時間37分)足りません。
一方、携帯料金では「30日」がそのまま商品になっています。povo2.0の「データ追加20GB(30日間)」は税込みで2,700円。有効期間は公式サイトに「購入完了時刻から24時間の経過毎に1日として取り扱います」と書かれています。暦の月ではなく、きっかり30日です。
これを買い続けると、年12回では360日しか埋まりません。365日を埋めるには約12.17回、金額にして約32,850円になります。「月2,700円だから年32,400円」と思っていると、450円ほど合いません。
ネットの評判
はてなブックマークでは、賛否が分かれていました。
同意する側からは、「SLA 99.9%なら許されない長さの時間が、月額料金の計算では平然と消滅しているのである」という声。SLAは、事業者がサービスの稼働率などを約束する取り決めのことです。薬の処方日数や、月による請求のずれを挙げる声もありました。
一方で、「たまに思い出せば済むことで消耗することはないだろう。円周率は3.14で人生のほとんどの場面は困らない」と、概算で十分だとする声も出ています。
実務の話も目立ちました。「仕事上の計算は4週28日でやっちゃうことが大半なの」「1ヶ月が20営業日になってる」。30日どころか、28日や20日で回している現場があるという指摘です。
まとめ
数字を並べてみて、筆者が一番引っかかったのは「月か年か」でした。月額を知りたいなら30日は多すぎますし、年額を知りたいなら30日×12は少なすぎます。同じ30が、使う場面によって逆の方向にずれます。
筆者なら、月の話は暦どおりの日数で、年の話は365を掛けます。掛ける数を1つ変えるだけなので、電卓でも手間は同じでした。
出典は、国立天文台暦計算室の暦Wiki、Google 広告ヘルプ、povo2.0の公式サイト、はてな匿名ダイアリーの該当投稿、そのはてなブックマークのページです。
うちのソース付けて食うわ
日本人は何も言えんやろ
――フランスから投稿した人が、日本人に
残ったのは、高い席ではなかった
Number_i札幌ドームの空席報道
何もない田舎の風景
それでも300人が見ている
――岩手・遠野、田んぼの神社の24時間配信