政府の建物に中指を立てた職員、処分が取り消しに
カナダの労使委員会「建物は意見を持たない」
写真はイメージ Photo by Waldemar Brandt on Unsplash
「建物は意見を持たない」 建物に中指を立てた職員の減給、7年かけて取り消し
政府の建物に、中指を立てた。カナダの刑務所で働く男性が、それで1日分の給料を引かれた。7年たって、その処分が取り消された。理由が、なかなかすごい。
2019年7月、カナダ矯正庁で犬の担当をしているグレン・コリソンさんは、カナダ国境サービス庁(CBSA)の訓練施設にいた。新しい犬と組むための、5週間の再認定の講習。本人は、この講習が好きではなかったらしい。
修了の直前、駐車場での雑談だった。同僚から「帰れるのがうれしいか」と聞かれた。さらに「帰らせてもらえなかったら、どうする」と、しつこく重ねられた。コリソンさんは、話している相手から顔をそらし、CBSAの犬舎の建物に中指を立てた。それから、もう1棟にも立てた。
これを見ていた人が、上司に報告した。話はCBSAの本部まで上がり、矯正庁へ戻ってきた。矯正庁は「敬意を欠く」とし、1日分の給料285カナダドル(約3万2千円)を罰として引いた。コリソンさんは、不服を申し立てた。
「建物は意見を持たない」
ここで、多くの人はこう思う。公務員が、よその官庁の建物に中指。まあ、怒られても仕方ないだろう、と。矯正庁の側も、CBSAとの関係を守りたかったと説明している。
ところが2026年10月29日、連邦公共部門労使関係・雇用委員会が出した裁定は、逆だった。裁定を担当したクリストファー・ルーサムは、こう書いた。「建物は意見を持たない。建物に中指を立てることは、人に中指を立てることとは違う」
コリソンさんの行動は「子どもっぽい」が、「処分に値しない」。CBSAの誰かに向けていたなら処分は妥当だった、とも書いている。向けた先が、建物だったのだ。
線を引いたのは「下品かどうか」ではなく、「向けられた相手がいるかどうか」だった。
7年と、利子
裁定はもう一つ、矯正庁の側を強く叱っている。「他の省庁をなだめることは、職員を処分する正当な理由にならない」。調査のやり方も問題にされた。コリソンさんは6週間、自分が何を疑われているのかを知らされていなかった。
委員会は、引かれた1日分の給料を、利子を付けて返すよう命じた。285カナダドルが戻ってくるまでに、7年3か月かかった。
中指を立てられた2棟の建物は、いまのところ、何も言っていない。
うちのソース付けて食うわ
日本人は何も言えんやろ
――フランスから投稿した人が、日本人に
残ったのは、高い席ではなかった
Number_i札幌ドームの空席報道
何もない田舎の風景
それでも300人が見ている
――岩手・遠野、田んぼの神社の24時間配信
- ‘Buildings do not have opinions’: Labour board rules officer should not be disciplined for giving building middle finger(CTV News)
- Labour board says federal officer shouldn’t be disciplined for waving middle finger at building(CP24)
- Government was wrong to discipline officer for giving middle finger to federal buildings: labour board(Yahoo News Canada)
- Labour board says officer should not be disciplined for giving middle finger to federal building(headtopics)
あなたへのおすすめ よく読むカテゴリーから
こちらの記事も
配達ロボットの前に立った78歳、逮捕
米ペンシルベニア州では、そのロボットも法律上は「歩行者」
配達ロボットを止めた78歳、逮捕 州法ではロボットも「歩行者」だった
最新プリクラで親を盛った結論は『等身大が一番』
デイリーポータルZ「高齢家族が最新人気プリクラを撮ってみた」
87種類のレタッチで親を盛った息子の結論『盛らずに生きていきましょう』
夜に太陽光を売る会社が実演、正体は投光器
米カリフォルニア州の砂漠、10月10日の夜
衛星5万機で夜に太陽光を売る実演、正体は地上の投光器だった
10か月で64回、勤務中に部隊を出た少尉
衛兵への理由は『トカゲの飯』。韓国・陸軍