まずいと噂のベジマイト
囚人が食べる権利を争った、、、らしい
オーストラリア・ビクトリア州。刑務所で20年続く禁止をめぐる判決
「ベジマイトは文化」と判事も認めた それでも刑務所が渡さない理由は探知犬
オーストラリアで、刑務所のベジマイト禁止をめぐる判決が出た。訴えたのは、ビクトリア州バーウォン刑務所にいる受刑者アンドレ・マッケクニー(55)。1994年にクイーンズランド州で不動産開発業者の男性を刺殺し、終身刑を受けている。訴えの中身は「ベジマイトを食べられないのは人権の侵害だ」。10月26日、州の最高裁判所はこれを退けた。
ベジマイトは、パンに塗る真っ黒なペーストだ。ビール造りで残った酵母から作る。1923年に売り出され、朝食の定番になった。それが、ビクトリア州では2006年ごろから刑務所で禁止されている。州内12か所、全部だ。
マッケクニーは裁判でこう話した。「ベジマイトは、家族、家族の家、そして母国オーストラリアを思い起こさせる食べ物だ」。食べられないせいで、自分のオーストラリア文化を実践できず、悲しく、家族や地域から切り離された気がする、と訴えた。人権憲章の「自分の文化を楽しむ権利」が破られている、という理屈だ。
ふざけた訴えだ、と思うだろうか。クレア・ハリス判事は、判決にこう書いた。「ベジマイトは、オーストラリアの文化の一部と見なしうる食べ物だ」。文化だという部分は、判事も認めたのだ。刑務所が渡さなかったことで彼の文化的な権利が制限されている、とも書いている。
負けた理由は、犬と酒
それでも彼は負けた。刑務所側が挙げた理由は2つ。1つは、匂いが強すぎて麻薬探知犬の邪魔になること。もう1つは、酵母が密造酒造りを早めてしまうことだ。判事は、刑務所の安全と秩序のためなら禁止は正当だと判断した。法律が義務づけているのは健康を保てる食事で、文化的に意味のある食べ物を出す義務はない、とも書いた。
酒の話には昔から異論がある。製造元だったモンデリーズは「製造の工程で酵母は死ぬ。醸造には糖と生きた酵母が必要で、ベジマイトを発酵させて酒にすることはできない」と説明していた(ニュージーランド薬物財団の検証ページ)。ただし、生きた酵母がなくても他の微生物の栄養源にはなりうる、と指摘する研究者もいる。
怒った人もいる。犯罪被害者を支援するジョン・ヘロンは、提訴された時点でこう話した。「ベジマイトかヌテラか、という話ではない。余分な特典で、私たちの顔を悲劇にこすりつけている」
判事は、彼の悲しみにもひと言触れた。ベジマイトが食べられないことより、収監されているという事実のほうが原因だと考えるのが自然だ、と。
そのベジマイトは、隣のニューサウスウェールズ州の刑務所では、禁止されていない。
人口は減ったのに、
市税は13年ぶりの高さ
――室蘭市の2025年度決算
賞をくれなかったから、
もう来なくていい
――トランプ米大統領が、ノルウェーに
VIVANTの廃工場に、日本語の安全看板
TBS系『VIVANT』第21話/週刊女性PRIMEの報道
- 刑務所でベジマイトを食べるのはオーストラリア人の権利だと受刑者が主張するも敗訴
- Prisoner fails in court bid to overturn ban on Vegemite in Victorian prisons(ABC News)
- Australian judge rejects prisoner's human rights challenge to Vegemite ban(NBC News)
- Australian prisoner sues for right to eat Vegemite(NBC News・提訴時)
- Yeast or famine: Australian convicted murderer loses bid to eat Vegemite in prison(Euronews)
- Mythbusters: Yeast spreads can be used for brewing alcohol(NZ Drug Foundation)
- Prisoner sues over access to Vegemite: 'Deprived of my culture'(記事内に置いた動画。開いて存在を確認)