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寒い日の肌着、厚さで選ぶ?

場面と、二人の言い分
  1. 冬の肌着について、「好き」という投稿と「暖かいけど蒸れる」という声が、同じ話題のなかで並んでいます。10月26日、Xの日本のトレンドに「#ヒートテックのここが好き」が入り、商品名そのものも並びました。公式の商品ページを読むと、暖かさは倍数で書かれている一方、蒸れについては「ムレを軽減」までで、静電気についての記載はありません。
  2. 「寒さに勝てるのは厚さだけ」
  3. 「汗で濡れた肌着が一番寒い」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

厚さ優先派 の言い分

寒くなってくると、わたしはたんすの奥から、いちばん厚い肌着を出します。朝、台所の床が冷たくて、顔を洗う前からもう背中が縮んでいます。その体で薄い肌着を着て家を出るのは、わたしには賭けです。厚いものを着た日は、駅までの道で肩が上がりません。それだけで、その日の機嫌が少し良くなります。
育った家が、冬にほとんど暖房をつけない家でした。母は「着れば済む」と言う人で、わたしは厚着のまま学校へ通いました。働きはじめてから、暖房の効いた事務所で汗をかくのが恥ずかしくて、薄着に替えてみた冬があります。その冬の帰り道、駅の階段を上がって外に出た瞬間の風で、わたしは本当に泣きそうになりました。それから、迷ったら厚いほうを選んでいます。
蒸れるのは、わかって着ています。ビルの中で暑くなるのも、背中がじっとりするのも、全部ふくめて厚いほうにします。ただ、薄手を重ねて細かく調節している人を見ると、よく続くなと思います。朝に天気を読んで、昼に脱いで、夜にまた着る。あの手間を毎日払い続けるくらいなら、わたしは厚いものを着て、暑い時間だけ我慢します。寒さは我慢しても消えませんが、暑さは袖をまくれば少し引きますから。

相手へ:寒い朝に薄着で震えて、それでも正しいと言えますか。実際に出た声 「期待以上の暖かさと汗が籠らず快適に過ごせました」

薄手重ね派 の言い分

わたしが肌着を選ぶ基準は、暖かさではなくて、汗が引くかどうかです。混んだ電車に乗る前に、改札でコートを脱いでおきます。それでも着いたころには背中が湿っていて、職場の空調の下で、その湿りがゆっくり冷えていきます。だから厚いものは着ません。綿が多めの薄い肌着にして、寒ければ上に重ねます。
きっかけは、冬の山を歩いた日です。登りで汗だくになって、濡れた生地が肌にはりついて、休んだとたんに芯から冷えました。あのとき、暖かい肌着は汗をかかない前提の道具なんだと、体で覚えました。街でも同じです。駅の階段、重いスーパーの袋、子どもを抱き上げるとき。冬でも、わたしは普通に汗をかきます。
厚いものを着ている人を、否定はしません。ただ、暖かさの話ばかりで、汗の話がほとんど出てこないのが不思議です。厚い肌着の機能の欄に書いてあるのは、ムレを軽減する、までです。ムレない、とは書いてありません。静電気については、そもそも何も書かれていません。機能の欄を読んだとき、わたしは自分で選び分けるしかないと腹をくくりました。暖かさはお金で買えても、汗をかいたあとの寒さは、自分で避けるしかないんです。

相手へ:汗で濡れたまま外へ出る夕方のこと、考えていますか。実際に出た声 「汗をかくとたまに肌が赤くなり痒みが出る時もあって着用をひかえてました」

どちらの話にも出てこない立場 静電気が苦手な人

わたしの不満は、暖かさでも蒸れでもありません。脱ぐときにパチパチ鳴って、髪が逆立つことです。ところが機能の欄に、静電気という言葉はひとつもありません。自分で組成の表を読んで、綿が多いものを探すしかない。この話は、いつも二人の言い合いの外にあります。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →「ヒートテックのここが好き」5位 蒸れと静電気を公式の数字で検証

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