屋根裏の種から1.8メートルの小麦が生えた
イタリア・パルマの農家。たい肥の山にぶちまけた種だった
写真はイメージ Photo by Melissa Askew on Unsplash
屋根裏の種から1.8メートルの小麦 聖書と同じ7つの穂だけど、パンは膨らまなかった
屋根裏から出てきた、正体不明の種。農家は、たい肥の山にぶちまけて忘れた。育つわけがない、、、はずだった。
イタリア北部パルマの農家クラウディオ・グロッシが屋根裏で古い袋を見つけたのは、1990年代の初めだ。中身はひび割れた種で、何の種か分からない。たい肥に捨てたら、そこから小麦が生えた。背丈は1.8メートル。普通の小麦の約2倍だ。しかも1本の茎に、長い穂1本と短い穂6本、合わせて7つの穂が付いていた。
グロッシは旧約聖書の創世記41章を思い出し、この小麦を「grano del miracolo(奇跡の小麦)」と名づけた。パルマ大学で調べたベニアミーノ・ペロベッリは、品種をトリティカム・トゥルギドゥムと判定した。現代の小麦よりリンや鉄が多く、グルテンは少ない。
種の年代は、だれも測っていない
ただ、ここで引っかかる。70年以上前の種が、なぜ芽を出せたのか。
実は「70年以上前」はグロッシの推測だ。1915年ごろに農場を開いた曾祖父が残したのだろう、という家族の見立てで、年代を測ったわけではない。種の寿命は、思うより短い。オランダの研究チームが2018年に報告を出している。セ氏4度で保管した種子銀行の小麦でも、25〜33年で発芽率が95%から62%に落ちていた。夏の屋根裏は、4度ではない。
品種も、聖書の時代のものではない。粉を売るモリノ・グラッシは、20世紀初めごろのイタリアの品種をよみがえらせたものとして説明している。トリティカム・トゥルギドゥムという種(しゅ)には、デュラム小麦も含まれる。つまり、スパゲッティの親戚である。
それでも
で、その聖書の小麦で焼いたパンは、よく膨らまなかった。
地元のパン職人と試した末、こねる回数を減らし、かごで発酵させるとうまくいった。小麦は背が1.8メートルあるぶん、風や雨やひょうで倒れる。グロッシは背の低い品種を混ぜて植えている。それでも1990年代のスローフード運動に乗り、レストランやスーパーに広がった。粉は2010年からモリノ・グラッシが「Miracolo」として売っている。
奇跡の中身は、ほぼ農作業だった。ただ、曾祖父の袋をたい肥に捨てた人がいなければ、この小麦は本当に消えていた。
うちのソース付けて食うわ
日本人は何も言えんやろ
――フランスから投稿した人が、日本人に
残ったのは、高い席ではなかった
Number_i札幌ドームの空席報道
何もない田舎の風景
それでも300人が見ている
――岩手・遠野、田んぼの神社の24時間配信
- 謎の種を屋根裏で見つけて植えてみたら聖書に出てくる古代の小麦が生えてきた
- I planted some mysterious seeds I found in the attic, and ancient wheat, the kind mentioned in the Bible, sprouted.
- Ancient Italian "Miracle Wheat" Found in Attic Could Help Farmers Withstand Drought
- Miracolo grain by Molino Grassi(モリノ・グラッシ公式)
- Triticum turgidum
- Rapid loss of seed viability in ex situ conserved wheat and barley at 4°C as compared to −20°C storage(van Treuren ほか、Conservation Physiology、2018年)