会議では何も言わないのに、投稿は毎日?

――高市首相のX投稿は1日2.4件

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11/2 15:59 / 発信国:日本 / 記者:工藤

高市首相の国会答弁、5首相で最少 X投稿は1年で867件

高市早苗首相が予算委員会で答えた回数は、国会1回あたり平均1175回だった。2012年に発足した第2次安倍政権以降の首相5人のうち、いちばん少ない。共同通信が国立国会図書館などの記録を調べ、10月31日に伝えた。

一方、首相になってから1年間のSNSの投稿数は、5人の中で高市氏が突出して多かった。国会では最少、SNSでは最多。野党からは「国会審議を軽視している」と指摘されている。

比べたのは、5人のあいだの話

調べ方はこうだ。国会会議録検索システムから、高市氏と安倍晋三氏、菅義偉氏、岸田文雄氏、石破茂氏が、衆参両院の予算委員会で首相として答弁した回数を抜き出した。在任の長さが違うので、国会1回あたりの平均で並べている。

スマホの画面を見る手元
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高市氏の分は、今年2〜7月の特別国会(158日間)。ほかの4氏は、在任中の通常国会(原則150日)だ。

1175回は「5人の平均を比べたときの最少」だ。国会1回ずつで見ると、いちばん少ないのは安倍氏の2019年の929回で、ここは少し紛らわしい。

SNSのほうにも数字がある。共同通信は10月29日、高市氏のXの投稿が、就任した昨年10月21日から今年10月20日までの1年間で867件あったと伝えた。1日あたり2.4件ほど。いちばん多かったのは1月21日から2月20日の140件で、衆院選の最中に、自民党の候補者の写真と投票の呼びかけを並べていた時期だ。もめている話題への投稿は少なかった、とも伝えている。

国会よりSNS、という言い分

報道の多くは、高市氏を「国会で説明しない首相」と受け止めている。ただ、高市氏を支持する側には逆の読み方がある。記者会見や答弁は切り取られる。本人の言葉をそのまま読めるSNSのほうが、よほど正直だ――という言い分だ。

時間の話には、数字がある。選挙ドットコムが8月に出した記事では、日本の首相が国会で発言する日は年に72日、1日7〜8時間そこに拘束されると紹介されている。同じ議院内閣制のイギリスは50日、ドイツは13日。アメリカは1日だ。首相を国会に縛りつけすぎではないかという「国会改革」の議論は、13年前の報道にも出てくる。

では、首相の時間はどこに使うのが得なのか。ここで意見がはっきり割れる。

ネットの評判

Yahoo!ニュースに載った共同通信の記事のコメント欄には、1500件を超える書き込みが付いた。賛否は割れている。

批判する側は、国会は国権の最高機関で、首相の答弁の数はそのまま内閣の誠実さに表れる、と書く。過去に公開討論の番組を欠席したことと結びつけて、国会から逃げていると見る声もある。SNSは反論が返ってこない一方通行だ、という指摘も多い。

擁護する側は、答弁の回数と中身の濃さは別だと言う。実務的な質問は担当の大臣や官僚が答えればいい、日本の首相の国会出席はもともと他国より突出して多い、という言い方だ。はてなブックマークでは、共同通信の記事を載せた47newsのページに79人がブックマークを付けた。こちらは批判が多数だったが、「以前の答弁も意味のある応酬ばかりではない」という擁護も混じっていた。

数字を並べ直すと、こうなる。高市氏の答弁は158日間の国会1回で1175回、Xの投稿は1年で867件。回数だけなら、国会のほうがまだ多い。

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