このエビ、ゆでてあるんだ。
イカも透けてない
――ある道民が、全国チェーンの回転ずしで
「北海道の回転ずしは特別」なのか?同じチェーンの道内と東京の値段を比べてみた
「北海道で回転ずしを食べたら、こんなに違うのかとショックだった」。そんな一言から始まった話題が、まとめサイトのTogetterで広がり、はてなブックマークの「暮らし」で上位に入りました。北海道の人が関東の回転ずしを食べると、どう感じるのか。その正直な感想が集まっています。
集まった声の多くは、北海道に軍配を上げるものでした。えびが「ボイルされている」、いかが「透き通っていない」、いくらが「ゼリー状の人工物」に見える、たこが「薄くて平べったく刺身ではない」。関東のチェーンで受けた衝撃が、ネタの名前つきで並んでいます。
ただ、同じまとめの中に、少数派の声も混じっていました。釧路育ちだという人は、関東の「銚子丸、がってん、ととやみち」を「かなりすき」「魚種豊富」と書いています。別の釧路の人は、地元のなごやか亭やまつりやと全国チェーンについて、全国チェーンは「100円台なので棲み分けができている」と書いていました。
筆者が引っかかったのは、この「棲み分け」という言葉です。味の優劣ではなく、値段の話になっています。そこで、公式メニューの数字を並べてみました。
今回比べるのは、同じチェーンの北海道と東京
選んだのは、北海道・北見発の「回転寿しトリトン」です。この店は東京にも出ていて、公式サイトが北海道エリアと東京エリアのグランドメニューを別々に公開しています。同じ看板、同じ品名で、値段だけを比べられる珍しい例です。
もう一方は、全国チェーンの価格です。はま寿司の公式メニューは最安が100円(税込110円)。くら寿司の公式メニューは、店舗ごとに「一皿110円〜」「115円〜」「125円〜」「145円〜」の4つの価格帯に分かれています。110円の店では「超熟成 かれい」「こはだ」「えび」「いか」などがその値段で並びます。
公式メニューを並べてみた
まずトリトンの道内と東京を、同じ品名でそろえます。以下はすべて税込です。

天然まぐろは、北海道エリアが297円、東京エリアが341円。真いかは352円と396円。生ほたて(一貫)は297円と396円。たこ足は297円で、東京の「北海たこ足」は341円。4品はいずれも東京が44〜99円高い計算になりました。輸送の分、と考えれば収まる差です。
ところが、いくら醤油漬だけは逆でした。北海道エリアが594円、東京エリアが341円。北海道のほうが253円高いのです。ただし、盛りの量は公式メニューに書かれていないので、同じ量とは限りません。それでも、同じチェーンの同じ品名でこの開きがあるのは、筆者には意外でした。
次に、全国チェーンとの差です。トリトンの最安皿は、北海道・東京ともに143円。はま寿司の110円に対して1.3倍です。30皿食べたとすると、110円なら3,300円、143円なら4,290円で、差は990円。
ただ、最安皿で比べるのはフェアではありません。定番で比べると差は広がります。くら寿司の110円の皿に「いか」が入っているのに対し、トリトン北海道の真いかは352円。3.2倍です。
そして、北海道のネタは北海道でしか食べられない、とも言い切れなくなっています。根室花まるの公式店舗一覧では、北海道に16店、東京エリアに11店(立食い寿司・回転寿司・できたて屋を含む)。銀座や丸の内、池袋にも店があります。
ネットの評判
Togetterのまとめに集まった声は、北海道を推すものが目立ちます。札幌の人は「くら寿司に行った時『よくこれで北海道に進出してきたな』って思ってしまった」と書き、別の人は「銀座の回らない寿司は技巧に溢れるが北海道の新鮮なネタに遠く及ばない」と書いていました。函館の人の「家族3人で行き1000円で帰ってきた。もう2度と行きません」という一言もあります。東京の居酒屋のほっけを「ゴミみたいなホッケ」「食える部分が少ない」と書く人もいました。北海道とほかの地方でほっけの種類が違うことが、理由として挙げられていました。
一方で、関東の店を評価する声も出ています。前に挙げた釧路育ちの人の「かなりすき」「魚種豊富」という感想や、地元チェーンと全国チェーンの「棲み分けができている」という見方です。うにについては、北海道の人でも「塩水のエゾバフンウニ以外食べられない」という人がいて、ミョウバンで処理されたうにを「ミョウバン臭くてミョウバン味」と拒む声もありました。産地の中にも、好みの線引きがあるようです。
まとめ
「北海道の回転ずしは特別」という感想は、ネタの話としてはよく分かります。ただ、数字を並べてみると、少数派の「棲み分け」という見方も筋が通っていました。同じチェーンでも道内のいくらは東京より高く、定番のいかは全国チェーンの3倍以上。旅先で一度食べる店と、週に一度通う店は、そもそも競い合っていないのかもしれません。
筆者なら、旅の一食はトリトンや花まるに使って、ふだんは110円の皿に戻ります。どちらを選ぶかは、おいしさの順位ではなく、何回行くつもりかで決まる気がしました。
出典
回転寿しトリトン 公式グランドメニュー(北海道エリア・東京エリア)、はま寿司 公式メニュー、くら寿司 公式メニュー、根室花まる 公式エリア別店舗一覧、Togetterのまとめ。価格はいずれも2026年11月4日に公式サイトで確認したものです。
残ったのは、高い席ではなかった
Number_i札幌ドームの空席報道
何もない田舎の風景
それでも300人が見ている
――岩手・遠野、田んぼの神社の24時間配信
そのメモリ、ほとんど
使ってないよね?
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