で、どの花の
まねなの?
――その花を、研究者が探し続けた
写真はイメージ Photo by Janan on Unsplash
東南アジアのハナカマキリ、「そっくりなラン」が見つからない
花にしか見えないカマキリがいる。ハナカマキリ。体は白や桃色で、歩く4本の脚が花びらみたいに平たく広がっている。東南アジアの森にいる虫で、写真を見ると、もう完全にランの花だ。
で、どのランに似ているのか。擬態の代表みたいな虫だから、お手本の花が1種類あるはずだ――と思う。
ところが、ロンドンの自然史博物館の解説にはこう書いてある。このカマキリは、特定のランをまねようとしているのではない。獲物の虫から見ると、いくつもの花に見えるのだ、と。博物館は、このカマキリが花のふりで送粉昆虫を呼び寄せながら、鳥の目からは隠れている、とも書いている。
マッコーリー大学でこのカマキリを調べたジェームズ・オハンロンも、同じことを言う。マレーシアの熱帯林で、十数種類の花の色と、カマキリの体の色を見比べた。幼虫のお腹や脚の形も、まわりの花と並べた。それでも、そっくりな花は出てこなかった。「そっくりな花を、ずっと探し続けた」と本人が話している。
もっと意外なのは、こっちだ。このカマキリは、まわりの本物の花より多くのハチを集めた。
においでも、ハチを呼んでいた
姿の話だけではない。日本の研究チームが2014年、幼虫のアゴのまわりから2つの物質を見つけた。3-ヒドロキシオクタン酸と、10-ヒドロキシ-(E)-2-デセン酸。どちらも、トウヨウミツバチが仲間とやりとりするのに使う成分だ。しかも片方は、獲物を捕まえようとしている時だけ空気中に出ていた。この2つを混ぜて塗ったダミーを野外に置くと、ハチはそっちばかり訪れたという。幼虫のメスはハチを捕るのがうまく、成虫のメスはよく失敗する、という観察も付いている。
同じ手を使う花が、日本にもある。キンリョウヘンというランだ。養蜂をする人が、分蜂の群れを巣箱へ誘うのに使う。2013年の研究で、効いている中身が、同じ2つの物質の混ぜ合わせだと分かっている。
ランの姿は、まねていない。ハナカマキリがまねていたのは、ハチ自身のにおいだった。
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――トランプ米大統領が、ノルウェーに
VIVANTの廃工場に、日本語の安全看板
TBS系『VIVANT』第21話/週刊女性PRIMEの報道
- Natural History Museum「Can you spot the hidden animals?」
- Unraveling The Orchid Mantis Mystery(Science Friday)
- 「Double-trick」visual and chemical mimicry by the juvenile orchid mantis Hymenopus coronatus(Zoological Science, 2014/要旨をEurope PMCで確認)
- Oriental orchid (Cymbidium floribundum) attracts the Japanese honeybee(Zoological Science, 2013/要旨をEurope PMCで確認)
- Hymenopus coronatus - Wikipedia(英語版)
- GBIF 種名検索 Hymenopus coronatus(科:Hymenopodidae)
- Orchid Mantis - Creature Closeups