見張られている気がして、
落ち着かない
――あるエンジニアが、常時働くAIに
Claude Duet、アメリカで先行公開 「常時稼働」でも見に来るのは数時間おき
自分から話しかけてくるAIが出た。Anthropicが10月21日(米国時間)に公開した「Claude Duet」だ。メールやカレンダーをつないでおくと、毎朝、その日気にすべきことを短くまとめて送ってくる。で、こっちはずっと見られているということ?
月20ドルから、ただしアメリカだけ
使えるのは、月20ドル(1ドル150円で計算すると約3,000円)のProと、月100ドルからのMax(同じ計算で約1万5,000円から)に入っている人。しかも、いまのところアメリカだけだ。研究プレビューという段階なので、使うには待機リストに並ぶ必要がある。ヨーロッパでは、Duetも、OpenAIのDotsも、MetaのMuseも、まだ使えない。
中で動いているのはOpus 5.5。Duetは専用のブラウザと仮想マシンを持っていて、Claude Marketplaceにある6,000以上のコネクタを通して、いろいろなアプリにつながる。会議の日程調整からWebアプリづくりまで任せられる、とAnthropicは説明している。iPhoneとAndroidのアプリ、それにclaude.ai上で動く。
「常時稼働」なのに、見に来るのは数時間おき
常時稼働と呼ばれているのに、Duetはずっとこちらをのぞいているわけではない。つないだアプリを見にいくのは、数時間おきだ。
なぜ? Anthropicが挙げた理由は、プライバシーの話ではなかった。絶え間なくチェックすると、プランの使用上限をずっと速く使い切ってしまうから、だという。AIがこちらを見る回数を決めているのは、遠慮ではなく料金の仕組みのように見える。
当然、取りこぼしも出る。急ぎのメールがチェックの直後に届けば、気づくのは数時間あと。ひとりで仕事をしている人なら困らないかもしれないが、問い合わせ対応や時間勝負の営業には向かない、という指摘が出ている。
勝手にやらない線も引いてある。メッセージを送る、支払いをする、書類に署名する、ファイルを消す。この4つは、実行の前に本人の承認を取る。パスワードそのものは見ない。カード番号や身分証の番号が外に出ないよう、専用の分類器がメッセージを一つずつ調べる。お金のやり取りそのものは、実行できないことになっている。
それでもAnthropicは、これが初期の版だと認めている。やり取りを読み違えたり、急ぎかどうかの判断を間違えたりすることがある、と自分で書いた。
ネットの評判
Hacker Newsのスレッドでは、賛否が分かれた。
歓迎する側は、動かしているモデルを褒めている。「Opus 5.5で動くのがすごい」という書き込みがあり、Metaの同じようなサービスを使ってきた人が、Duetも試すつもりだと書いた。
一方、はっきり嫌がる声もある。会社に「自分の城の鍵を渡す」ようなものだ、という書き込み。「ここまで自分の個人データと日々の暮らしに触れさせる気はない。不気味を通り越している」と書いた人もいた(いずれも英語の投稿を訳した)。個人データを手放して、自分が損をしないとは思えない、という声もあった。
数の上では、便利さを歓迎する声のほうが目立つ。ただ、気味が悪いと言う人たちが見ているのは、AIの賢さではなく、つなぐ先の広さのほうだろう。6,000以上のコネクタ。専用のブラウザ。こちらが寝ていても動き続ける仮想マシン。承認が要るのは、何かを外に出すときと、消すときだけだ。読むことのほうは、つなぐと決めた時点から始まる。
「ずっと見られているの?」の答えは、いまのところ「数時間おきに、プランの上限が許すぶんだけ」だ。
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