もう使ってないアプリ、
許可は切ったっけ?
――許可は、使うのをやめても残る
写真はイメージ Photo by Taylor Vick on Unsplash
中国系集団のAIが毎分2,900回 マイクロソフト「対応の時間が残らない」
マイクロソフトは10月21日、中国政府系と見る攻撃集団「Storm-0940」が、AIに攻撃をやらせて世界の数百の組織を狙っていたと公表した。使ったのは「ARTEX」。偵察からデータの持ち出しまで、人がほとんど手を出さずに走る、誰でも手に入るAIの侵入テスト道具だ。狙われたテナントは2,250超。サインインの試行は、毎分2,900回だった。
毎分2,900回は、1秒に48回だ。10月10日から14日のパスワード当てでは、失敗したサインインが15万1,000件を超えた。8つの組織の327アカウントが狙われた。狙いを定めてから特権を取るまで3時間未満だった例も複数あったという。
守る側の時間が、人の速さじゃない
マイクロソフトはブログにこう書く。「活動の速さが、防御側が警告に対応して修復する時間をほとんど残さない」(訳)。AIが攻撃を賢くしたというより、気づいて止めるまでの時間を削った。夜中にアラートが鳴り、担当者が調べ始める前に3時間が終わる。
舞台はConnectWiseの「Cloud Backup」(旧SkyKick)。Microsoft 365のメールやファイルを預かるサービスで、ここがサプライチェーン攻撃の入り口になった。ConnectWiseは10月14日に不正を見つけ、17日朝(UTC)にサービスを止め、7つのアプリの識別情報を無効にした。保存済みのバックアップには侵害の兆候はないという。
管理者が見ていたのは、AIより許可の一覧
OAuthアプリは、人のログイン画面を通らない。だから多要素認証も出てこない。セキュリティ企業Todylの担当者は、攻撃者が「顧客がすでに与えていた権限を手にした」(訳)と話した。Blumiraは、何年も前に使うのをやめたテナントにも許可が残っていると指摘する。10月15日には、旧SkyKickのアプリが自分にExchange管理者の役を付けた、という警告も出ていた。
ネットの評判
Xでは「米マイクロソフト確認」「中国政府系集団」「世界数百の組織標的」が同時に広まり、AIで攻撃が速くなったことへの驚きが目立った。一方、管理者が集まるRedditのr/mspでは別の話が中心だ。Blumiraのまとめでは、顧客テナントへの素早い接続とデータの持ち出しを報告したMSPがいた。長く眠っていたアプリが自分で管理者権限を取っていたという投稿もあった。AIを入れる前に、何が許可されたまま残っているかを数えろ、という声だ。
分からないことも残る。実際に何社からデータが持ち出されたのか、マイクロソフトは数を出していない。「標的化の大半は成功しなかった」としつつ、「多くの組織で特権的な持続性を得た」とも書く。Huntressは10月16日19時(UTC)時点で、162テナントの不正サインインを確認した。17日には、攻撃者のIPからのサインインが約1,000テナント、うち300超で認証が通ったとした。次の焦点は、止めた7つのアプリを復旧後にもう一度許可するかどうかだ。
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40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて
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ほうじ茶だから、
軽いと思ってた
――カロリーは、公式の商品ページに載っていない
- AI-driven, large-scale nation-state campaign using ARTEX enables supply chain compromise(Microsoft Security Blog, 2026-10-21)
- ConnectWise Trust Center / Advisories(Cloud Backup・旧SkyKickの告知)
- Hackers breach Microsoft 365 tenants via ConnectWise supply-chain attack(BleepingComputer)
- ConnectWise (SkyKick) Vendor Credentials Abused in M365 Attacks(Huntress)
- ConnectWise Cloud Backup (SkyKick) compromise: disable this app in every Microsoft 365 tenant you manage(Blumira)