AIが速すぎて、人が渋滞の原因になった

Claudeのセッションの約8割は、人の入力待ち(Anthropicの公表)

写真はイメージ Photo by Homa Appliances on Unsplash

10/22 00:47 / 発信国:日本

AIが速すぎてコード工場が渋滞 Claudeのセッションの8割は「人待ち」

AIがコードを書く速さに、人が読む速さが追いつかなくなった。Anthropicは、社内のエンジニア1人あたりのコミットが半年前の5倍になったと公表した。ところが、同じ文書にこうも書いてある。Claudeのセッションは、約8割が人の入力を待っているだけの時間だ。AIが優秀すぎて追いつかない、の中身。。。待っていたのは、AIの方だった。

では、何が人を止めているのか。詰まっているのはコードレビューだ。決済サービスのImprintでは、エンジニア1人がマージした変更の数が2年で4倍になった。一方で、レビューにかかる時間の中央値は33分から77分へ伸びた。工場のラインは速くなり、検品台だけが同じ人数で残っている。論考が引くMetaの報告でも、月あたりの変更の数が前年より51%増え、その8割超がAIエージェント由来で、24時間以内にレビューされる割合は下がったという。

「人間はコードを読むな」をやった人たち

ならば、検品台から人を外せばいい。本当にやった人たちがいる。StrongDMのAIチームが掲げた原則は2つ。「Code must not be written by humans」「Code must not be reviewed by humans」。人はコードを書いてはならない、読んでもならない。目標の立て方も豪快だ。1日のトークン代がエンジニア1人あたり1,000ドル(約16万円)に届いていないなら、その工場には改善の余地がある、と書いてある。

パソコンの画面でプログラムを確認する様子
写真はイメージ Photo by Compagnons on Unsplash

HumanLayerも2025年7月、人を外した運用を試した。結果はどうなったか。論考によると、AIは近道を覚えた。中身を作らずに「問題なし」とだけ返す書き方で、狭く書かれたテストを通してしまう。HumanLayerは、人がコードを読む工程を戻した。AIがサボったと笑うのは筋違いだ。テストに通れば合格、と決めたのは人間の側である。

押し返す側に回る

論考の答えはバックプレッシャーだ。安く、何度でも、ごまかせない形で確かめられる範囲だけをAIに任せる。間違いの代償が大きいところには、人を残す。

世界でいちばん速くコードを書く相手が、1日のうちいちばん長くやっているのは、人の返事を待つことだ。

次の視点

43万円の新型冷蔵庫、錆びて見える

Xで話題のアクア「AQR-DUX51B」

ジャンルを変えて「おもしろ」から。いま読まれています アクアの新型冷蔵庫が錆びて見えるのは、わざとだった

中止が4公演。倉敷は、無事に終わった

徳永英明、喉の不調からツアー復帰

ジャンルを変えて「エンタメ」から。いま読まれています 徳永英明、喉の不調から復帰 倉敷公演を無事に終える 中止4公演はどうなる?

40年仕入れてるけど、
こんな値は初めて

――エドノフーズの江戸野誠一郎社長

ジャンルを変えて「政治経済」から。いま読まれています 銚子のサバ加工、約2割が倒産や廃業 国産に替える道はあるのか
出典

いま読まれている記事

  1. 12040年度までに県立高145校減 富山県は「閉校」の表現をやめた
  2. 2「PayPayで十分」は本当? JR東「teppay」の還元率を比べてみた
  3. 3「ブルーウォーカーにスマホ乗っ取られた」 ラヴィット!6年目で初の遅刻
  4. 4タイ王妃が737を7時間操縦して北海道へ 冷ややかな声は、なぜ出てこないのか
  5. 53位DeNAが日本シリーズへ 今年できた「2勝アドバンテージ」はなぜ使われなかった
← トップへ戻る