貸した物、使い方に口を出す?
- 衛星通信を使うウクライナ軍のドローンが、速度を上げると回線が切れるようになりました。時速160キロを超えると切れる制限が、軍に知らされないまま、10月14日の未明にかかったといいます。サービスを出している側は、民間の回線は攻撃のための軍事行動には使えない、という線引きを前から示していました。
- 使い道は任せるよ
- 貸すんだから詳細は聞くよ
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 貸したら任せる派 の言い分
うちは、物を貸すときに用途を聞きません。脚立でも車でも、取りに来た人に鍵ごと渡して、返す日だけ決めて終わりです。隣の人が草刈り機を借りていきましたが、どこの草を刈るのかは聞いていません。聞かないと決めているからです。
父は、人に貸すたびに条件を並べる人でした。傷をつけるな、雨に当てるな、夜は使うな。借りた人は、使っているあいだずっと父の顔色をうかがっていました。あれは貸し借りではなく、見張りです。子どものころ、借りに来た人が玄関で小さくなっているのを見て、自分は絶対にやらないと決めました。
条件をつけたい人は、本当は貸したくないのだと思います。貸した物がどう使われるかまで握っていたいから、途中で止める余地を残しておくのです。それなら最初から断ってくれたほうが、借りる側は別の手を探せます。渡したあとで線を引き直すのは、いちばんずるい助け方です。
あなたが味方した 条件つけて貸す派 の言い分
私は、貸すときに必ず用途を聞きます。何に使うのか、どこで使うのか、だれが触るのか。答えが曖昧なら貸しません。貸したあとでも、危ない使い方をしていると分かれば、その場で取り上げます。嫌がられるのは知っています。
若いころ、職場の後輩に自分の工具を気前よく貸しました。使い方を聞かずに渡したら、後輩は足場の上でそれを使い、下にいた人の近くに落としました。幸い当たりませんでしたが、私はそのとき、貸した物に自分の名前が付いて回ることを知りました。持ち主は、使い終わるまで責任から離れられないのです。
任せると言う人は、気持ちのいい顔をしていられます。何かあっても、使った人の責任だと言えるからです。でも、巻き込まれるのは借りた相手ではなく、その場にいた別のだれかです。けちだと言われてもかまいません。私は、自分の物がだれかを危ない目に遭わせるくらいなら、途中で止めて恨まれるほうを選びます。
どちらにも呼ばれない立場 同じ回線につながっている人
貸す人と借りる人が話しているあいだ、同じ回線につながっている病院や家庭のことは出てきません。使い方のせいで標的の側に引き寄せられるのは、貸し借りをしていない私たちです。だれがお金を払うかは聞かれるのに、だれが危ない目に遭うかは聞かれません。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →ウクライナのドローンが止まった速度制限、決めたのはマスク氏本人?