AI、もう使うの
やめたいかも

――Claude Codeと1か月つきあって

写真はイメージ Photo by Julian Hochgesang on Unsplash

10/20 16:32 / 発信国:日本 / 記者:工藤

Claude Codeに1か月 「健康被害が出そう」は使い方が下手だから?

「もう疲れてしまった。AI使うのやめたいです」。なみきという人が、10月19日の昼前にXへそう書いた。Claude Codeと1か月つきあった末の一言だ。投稿にはこうある。「育てたら快適になると信じて育ててたけど、もはや健康被害が出そうなレベルで強いストレスを感じている」。

8分後、本人が理由を足している。「完璧主義との相性が悪すぎる。少しでも指示と異なる動きをされると指摘してしまう。大枠さえ合ってればいいやの気持ちで使わないとメンタルが壊れる」。さらに2分後。「人には向けられないような強い言葉も飛び出してしまうので、何か社会人として削ってはいけないものを削りながらAI使っている感じがあります」。最後は、こう結んでいる。「これが続くと『AI利用=強い怒り』という結びつきが記憶に定着してしまい、働くこと自体がストレスになりそうで怖いです(AIを使わずに働く選択肢はもはやありえないので)」。

「新入社員だと思えば」と返ってきた

この話を広めたのは、返信のほうだった。武村碧という人が同じ日の午後に書いた一言。「ClaudCode(原文ママ)とAIを新入社員に読み替えてみたら分かりやすいのですが。 そのつもりで使うとまた違うんですけどね」。励ましだ。投稿と返信をまとめたページ(posfie)は、この返信を見出しに掲げた。表示は1万回を超えている。

だれも座っていないオフィスの机といす
写真はイメージ Photo by Brusk Dede on Unsplash

新入社員にたとえると、疲れの原因は「教え方」の話になる。本人の性格や言い方が悪い、と。でも、それだけだろうか。

待って、見張るのが仕事になった

手がかりは、Claude Codeを作っているAnthropic自身が出した数字にある。10月16日に公開した社内レポート「How employment is changing at Anthropic」の話だ。社員が直接指示して動かすAIの稼働時間は、2026年8月の時点で社員の労働時間の6倍に達した。そして、そのやりとりの約8割は、AIが人間の入力を待っている時間だという。

モニターが並んだ仕事机
写真はイメージ Photo by Tenten Co on Unsplash

自分で手を動かす代わりに、AIを見張ったり仕組みを作ったりするメタワークの割合も増えた。2025年秋は10%、2026年春には22%。1日8時間で言えば、48分だったものが1時間46分になった計算だ。初級の技術職を採る割合は、27%から9%に落ちている。

速くなった実感のほうも、あてにならないらしい。研究機関のMETRが2025年7月に出したランダム化比較試験では、経験のある開発者16人に246件の作業をしてもらった。本人たちは事前に「AIを使えば24%短くなる」と見ていた。実際は19%長くかかった。しかも終わったあとでも「20%速くなった」と答えている。速いつもりで、遅い。

ネットの評判

はてなブックマークでは、このまとめに89人が印を付け、43件のコメントが並んだ。目立つのは、投稿した本人に向けた厳しい言葉だ。「完璧主義は指示を出す側に回ってはいけない」「求める成果の言語化が下手なだけ」「マイクロマネジメントするダメ上司の典型」「この人の下で働きたくはない」。人を使った経験があれば、もっと楽なはずだという声もあった。

逆に、「人間育成するより圧倒的に楽」「チーム開発より気楽にやり直してもらえる」と、AI相手のほうがいいという声も並ぶ。「完璧求めるならスクリプト作らせてスクリプトを実行」という助言もあった。賛否は、疲れを本人の問題と見るか、道具と働き方の問題と見るかで割れている。

やめたい、でもやめられない。本人も「AIを使わずに働く選択肢はもはやありえない」と書いている。そのClaude Codeを作ったAnthropicの社内では、AIが人間の6倍の時間動き、そのやりとりの8割は、AIが人間の入力を待っている時間だった。

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