走ると、ネットが
切れるんだけど
――ウクライナ軍の衛星通信に、速度制限
メラニア夫人の停戦発表と同じ日、ウクライナのスターリンク制限は続いていた
10月23日、ウクライナをめぐる二つの知らせが並んだ。
ホワイトハウスは23日、メラニア・トランプ米大統領夫人が、ロシア軍が占領するオレシキで「局地的な停戦」をまとめたと発表した。29日に始まる。戦前は約2万4,000人が住んでいた街に、いま残るのは1,700〜2,000人。うち子どもが約50人だという。ロシアのペスコフ大統領報道官も「米国のファーストレディ、メラニア・トランプ夫人の努力を歓迎する」と話した。
ところが同じ23日、ゼレンスキー大統領の技術顧問セルヒー・ベスクレストノフは、まったく別のことを言っている。「スターリンクの制限が解除されたという兆しは、今のところ見えない」
時速160キロを超えると、切れる
10月13日から14日の夜、ウクライナ軍が使うスターシールドの端末が、動きながらだと急に通信を落とすようになった。事前の知らせはなかった。目安は時速160キロ(100マイル)あたり。ベスクレストノフは当時「スペースXが、動いている端末に速度制限を入れたことを確認する」と話している。
第7空挺軍団(フリャイポレ方面)では、時速110キロで10〜20秒ほど切れた。切れ始める速さは、72キロから161キロまでばらついた。ウクライナ側は、ロシアの速い無人機を追う迎撃用の無人機には、時速450キロまで欲しいと言う。
ゼレンスキー氏は14日、英国のピアーズ・モーガンの番組で「向こうは自分たちが何をしたか分かっていたはずだ。絶対に。午前1時だったのだから」と話した。「あの決定のせいで、人が死んでいる」とも言った。
だれが決めたのかは、まだ分からない
マスク氏によれば、スターシールドは「米国政府が所有し、管理している」もので、速度や使い方の制限は米軍と大統領が決める。ルビオ国務長官は「米国の大統領も、我々の組織のだれも、あのシステムへの変更を求めたことはない」と否定した。トランプ大統領も「だれかは分からないが、私ではない。イーロンでもないと思う」と話している。21日にトランプ氏がマスク氏に電話して解除を求めたと報じられたが、23日の現場は変わっていない。
費用を出した側も黙っていない。ドイツのワーデフール外相は16日、自国が払った機器について「この制限は解除されなければならない」「払っているのだから、動くことを求める」と話した。米国防省も、軍用端末およそ3,000台分の契約を結んでいる。
次の節目は29日だ。オレシキで停戦が始まるその日に、前線の通信が戻っているかどうか。
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- Zelensky Says US Deliberately Restricted Starlink During Russian Attacks(Kyiv Post, 10/14)
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