あなたはどっち 買い物

レジでアプリを開いてでもポイント取る?

場面と、二人の言い分
  1. スマホのコード決済が、またひとつ増えました。JR東日本の「teppay」が始まり、モバイルSuicaのアプリの中でコードを出して支払えます。発表の記事には「PayPayで良いじゃん」というコメントが並び、還元率は残高払いが0.5%、カード連携の払いが1%で、どちらもPayPayと横並びでした。
  2. 「アプリを開くのは手間だけど、月に1食くらいは浮く」
  3. 「かざすだけ、それが贅沢。利便性を追求します」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

ポイント取る派 の言い分

レジに並んでいる間に、もうアプリを開いています。今日はどの払い方が得なのか、キャンペーンにエントリーしたかどうか、並んでいる時間で全部確かめます。レジ袋を断るのと同じで、わたしにとっては癖です。後ろの人を待たせたことはありません。待たせているのは、財布から小銭を出している人のほうです。
こうなったのは、家を出た最初の年の月末に、口座のお金が足りなくなったからです。母は、折込チラシを並べて卵の値段を比べる人でした。わたしは、同じことを画面でやっているだけです。還元された分は、月末に合計を見ます。外で一食ぶん食べられる金額になっている月もあります。
かざすだけでいい、という人を見ると、正直もったいないと思います。手間が嫌なのではなく、比べるのが面倒なのだろうと感じます。その人が受け取らなかった分は、消えてなくなるのではなく、どこかの会社に残るだけです。損をしていないつもりの人がいちばん払っている、と口に出したことはありませんが、心の中ではいつも思っています。

相手へ:かざすだけの人は、一年で何食ぶん捨てているか数えたことがあるのでしょうか。実際に出た声 「Suicaにチャージ可能なQRコード決済というだけで使い道はありそうではある」

かざすだけ派 の言い分

改札でも、コンビニでも、ポケットから出してかざすだけです。画面は見ません。レジで支払い方法を聞かれたら、これ、と差し出して終わりです。朝の列に並んでいて、前の人が画面を明るくし始めると、あ、始まったな、と思います。
前に一度、レジでアプリが立ち上がらなかったことがあります。通信が悪かったのか、何度押しても読み込みの輪が回るだけで、後ろの人の視線が首に刺さりました。あれ以来、支払いに手順があるものを信用していません。父も、財布の中のポイントカードをいつまでも探している人でした。横で待っている時間が、子どものころから嫌でした。
毎回アプリを開く人を見ると、自分の時間をずいぶん安く売っているな、と思います。還元の数字が大きいのは分かります。けれど、朝の列が少し早く進むほうを、わたしは高く買います。もらえるものを捨てている自覚はあります。それでも、何も構えずに手ぶらで通れる気楽さは、値札が付いていないぶん高いのです。

相手へ:その画面、後ろに並んでいる人の時間まで使っていませんか。実際に出た声 「Suicaの最大利点はバーコード表示不要な点」

どちらにも呼ばれない立場 レジに立つ人

増えるのは、こちらが覚える手順です。お客さまがどの画面を出しても、同じ顔で読み取れるようにしておきます。得か損かの話はカウンターの向こう側で続いていて、こちらに意見を聞かれたことは一度もありません。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →「PayPayで十分」は本当? JR東「teppay」の還元率を比べてみた

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