あなたはどっち おもしろ

『ご自由に』、入れ物も貰う?

場面と、二人の言い分
  1. 店先の段ボール箱に、お皿がほしい方はどうぞ、無料です、と書いてありました。前の店が残した食器を、ほしい人に持っていってもらうつもりでした。ところが10月3日の夜、なくなっていたのは皿ではなく、ジョッキを入れていた透明な収納箱だけで、中身のジョッキは地面に並べてありました。
  2. 「”ご自由にどうぞ”、は中身だけの話です」
  3. 「”箱はダメ”だと、先に書いて」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

書いてある物だけ派 の言い分

団地のゴミ置き場の横に、よく、ご自由にどうぞ、と紙を貼った箱が出ます。わたしは中をのぞいて、紙に書いてある物だけを取り、箱はそのまま元の場所に戻します。隣に立てかけてある傘も、下に敷いてある座布団も、触りません。書いていないのだから、どちらもまだ誰かの物です。
こうなったのは、母のせいだと思っています。母は町内のバザーの係を長くやっていて、品物を並べたかごが足りなくなると、毎年、台所で怒っていました。かごは売り物じゃないのに、どうして持って帰るの、と。子どものころ、わたしはそのかごを数えて返す役でした。今でも、無料の品を前にすると、まず、持って帰ってはいけない物はどれかを探してしまいます。
本音を言えば、迷った時点で手を引けばいいだけの話です。入れ物まで必要なら、店の人にひとこと聞けば済みます。聞くのが恥ずかしいから黙って持っていく人を見ると、恥ずかしいのはどっちなんだろう、と思います。

相手へ:中身を地面に並べる手間をかけたのに、ひとこと聞けなかったんですか?実際に出た声 「お皿って書いてるでしょうが」

入れ物ごと派 の言い分

実家が畑をやっていたので、お裾分けは袋ごと、箱ごとが当たり前でした。渡す方も、もらう方も、中身だけ手に移すようなことはしません。だから店先に無料の品が出ていたら、わたしは入れ物ごと持ち上げます。両手で抱えて、自転車の前かごに載せて帰ります。
一度、店の前で、袋はありますか、と聞いたことがあります。店員さんは忙しい時間だったのに、手を止めて、奥まで探しに行ってくれました。あのときの申し訳なさが、いまも残っています。店の側は、要らない物を置いて減らしたいだけなのに、受け取る側から質問されるのは、いちばん面倒だろうと思うのです。
本音では、こう思っています。割れ物を素手で何回も往復して運べというのは、落として割るところまで、運ぶ側の責任にしているだけです。持ち帰れる形で置いていないなら、持ち帰れる形はこちらで作ります。それが嫌なら、入れ物は駄目だと先に書いてください。

相手へ:皿を素手で何十枚も抱えて帰れと、本気で言っていますか?実際に出た声 「皿を入れるモノが無いから箱ごとって考えたんかな」

どちらにも呼ばれない立場 貰わずに通り過ぎた人

わたしは皿がほしかったのですが、どこまで貰っていいのか分からず、店の前を二度通って、結局そのまま帰りました。聞けばよかったのでしょう。入れ物ごと持っていける人の方が、たぶん得をしています。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →広島のラーメン店、誰かが箱だけ持ち去った 店主はアカウント名を「箱あげます」に改名

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