お金がそろえば、もう一人?
- 小さな子どもが一人いる親のうち、「2人目を望む」と答えたのは28.2%でした。明治安田生命が10月19日に発表した子育てのアンケートで、この割合は6年続けて下がり、過去最低になりました。
- 「家計に不安がなければ、迷ってない」
- 「お金よりも時間、年齢は戻らない」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 家計に不安がなければ産む派 の言い分
スーパーで、カートに入れた豚肉を一度棚に戻して、半額のシールが貼られたパックを探しに行きます。保育園からの帰りに子どもがヨーグルトを指さしても、今日は買わない日だと決めていれば買いません。自慢で言っているのではなくて、そうしないと足りないからです。月末に通帳を見ると、それが分かります。
うちは、夫も私も働いています。それでも家賃と保育園代を払ったあとに残るお金で、習い事をひとつ増やせるかどうかを夫と話します。その話し合いが、毎月あります。私が育った家も同じでした。母が電卓を叩く音が台所から聞こえてきて、私は兄のお下がりの服を着ていました。あの音を自分の子に聞かせたくない、それだけです。
正直に言えば、もう一人欲しいと思う日はあります。子どもが一人で積み木を並べている夜は、特にそうです。だから、お金の話じゃないと言われると腹が立ちます。年齢も時間も、お金があればいくらか手当てできるはずです。預ける、手を借りる、仕事を休む。お金がないから、その選べる道が全部消えているだけです。
あなたが味方した お金では動かない派 の言い分
朝、子どもを園に送って、走って駅へ向かいます。帰りはお迎えに間に合わせるために、仕事を途中で切り上げます。夜は寝かしつけが終わって洗濯機を回したあとに、ようやく自分だけの時間が少しだけできます。その少しの時間で、動画を見るか、座って何もしないかを選んでいます。
前に、給料が上がった年がありました。うれしかったのに、暮らしは何も変わりませんでした。買えるものが増えただけで、朝の慌て方も、夜の眠さも同じでした。そのとき気づいたんです。私に足りないのはお金ではなくて、体の方だと。来年の自分は、今よりもっと疲れているかもしれない、とも思いました。
だから、収入が上がれば産めるでしょうと言われると、黙ってしまいます。そう言う人は、たぶん寝かしつけをしていません。お金で人を雇っても、熱を出した子どもの隣に座るのは私です。今いる一人に全部を向けられる暮らしを、崩したくありません。欲しくないのではなくて、これ以上は無理だと自分で決めた、ということです。
どちらにも数えられない立場 抜けた分の仕事を引き受ける同僚
どちらが正しいかという話に、私は出てきません。誰かが休むあいだ、その分を黙って引き受けるのは私です。おめでとうと言いたい気持ちと、また自分の予定が崩れると思う気持ちが、同じ日に並んでいます。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →「2人目欲しい」28.2%で過去最低 2番目の理由は、お金じゃなかった