外を歩き回る猫の寿命は、2〜3年短いらしい
西オーストラリア州の、猫の夜間外出禁止
写真はイメージ Photo by Eugene Uhanov on Unsplash
西オーストラリア州で猫の夜間外出禁止を検討 助かるのは鳥より猫、という話になってきた
西オーストラリア州の自治体が、飼い猫を夜は外に出さない決まりを作る準備に入った。日没から日の出までの夜間外出禁止か、敷地から出さない敷地内飼育だ。パース南東のキャニング市は住民に意見を聞いている。シャイア・オブ・ピンゲリーは条例案までできていて、夜だけでは効き目が薄いとして24時間の敷地内飼育を求めている(ABC、10月14日)。鳥や小動物を守るためだろう。ただ、推している側が持ち出すのは、鳥の数だけではない。
2023年のBiodiversity Councilの推計では、放し飼いの飼い猫が豪州で年に3億2300万匹の在来の哺乳類、鳥、爬虫類を殺している。WA Feral Cat Working Groupのブルース・ウェバーは、ABCにこう話した。「これが実施されれば、グレーター・パースで毎週100万匹の野生動物の命と、外をうろついている間に殺される放し飼いの飼い猫200匹の命を救うことになる」。数えられているのは、鳥だけではない。
州政府の説明文に、猫の寿命が出てくる
権限を自治体に下ろす州の法案は、2026年9月に下院を通った。10月15日の時点では上院で審議中で、まだ成立していない。その説明ページには、こう書いてある。「屋内または敷地内で飼われた猫は、より健康で怪我が少ないことも知られている」。鳥の話ではない。
学者の側はもっと踏み込む。2026年にマイク・カルバーらが学術誌に出した研究のまとめでは、外を歩き回る飼い猫の寿命は、敷地内の猫より少なくとも2〜3年短いとされる。欧州の推計では、猫は生涯で18〜24%が車にはねられ、その7割ほどが死ぬ。豪州で猫を飼う人の3分の2は、外にいる間に猫を亡くした経験がある。どれも推計だが、向きはそろっている。
RSPCA WAのデビー・キングの言い方が短い。「猫の囲い込みは、猫、飼い主、近所の人、そして在来の野生動物——みんなにとっての得だ」
では、助からないのは誰か
飼い主のいない猫には、入る家がない。長く外で暮らしてきた猫と、その飼い主にも、いきなりでは無理がある。動物の権利を掲げる動物正義党のアマンダ・ドーン州上院議員は、義務的な敷地内飼育を「不公平」で「実行不可能」だと言う。猫が捨てられる危険が増えるからだ。
先に進んだキャンベラは、2022年7月1日以降に生まれた猫だけを対象にし、それより前の猫は指定の17地区を除いて外した。
鳥のための条例、という読み方は半分だけ当たっていた。誰が助かるかは、条例の文面では決まらない。いま外にいる猫を、どうやって家に入れるかで決まる。
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高校が遠くなると、
お金がかかる
――兵庫県で、1万3000筆の署名に出た声
- WA councils eye pet cat controls as they await green light for local laws(ABC News、2026-10-14)
- Better protection on the way for Western Australia's wildlife(西オーストラリア州政府)
- Your cat is likely to live longer if you don't let them roam—new study(Phys.org、Calverらの論文紹介)
- New animation warns cat owners: Roaming puts pets in danger(RSPCA WA)
- Safe and Happy Cats(RSPCA WA。動画の元ページ。取得できず)
- Safe and Happy Cats(YouTube。題名のみ確認)
- Two-thirds of us support banning pet cats from roaming(ABC News、2024-05-19)
- ACT Government introduces new cat laws(Canberra Daily、2022-02-10)
- Cat Amendment (Local Laws) Bill 2026 — Progress of Bills(西オーストラリア州議会)