事故現場に、長い首が集まってきた
中国・広州動物園の動画
野次馬ならぬ「野次キリン」 広州動物園で事故車を囲んだ長い首
中国の広州動物園で、園内を走る車が事故を起こした。おかしいのは、そのあとだ。複数のキリンが、その車のそばに集まってきた。長い首を伸ばして、現場をのぞき込むように。その動画が2026年10月9日、中国で広まった。
映像を流したのは、広東テレビの珠江チャンネル。新浪に同じ日の午後7時34分に載った投稿には、広州動物園、長頸鹿(キリン)、搞笑(面白い)、そして吃瓜というタグが並ぶ。付けたのは園ではなく、テレビ局の側だ。要するに「見物するキリン」である。
で、けが人は? いちばん気になるところだが、記事に書かれていない。車がどれだけ壊れたのかも、園が何か話したのかも、出典では確かめられなかった。はっきりしているのは、キリンが集まったという一点だけだ。
長い首は、もともと見張りの装備
では、なぜ集まったのか。これも分かっていない。ただ、キリンという動物の作りを知ると、見え方が少し変わる。
アメリカのサンディエゴ動物園が出しているキリンの資料には、こうある。背が高く、遠くの危険を早く見つけられるので、ほかの動物にとっての見張り役になることがある。キリンが身構えると、よその種の動物も危険に気づくという。目も変わっている。光を受け取る網膜の広さと、ピントを合わせる距離の長さは、ゾウを含めたどの陸の哺乳類よりも上だという。
この目の良さは、高い背と一緒に備わってきたらしい。迫る危険を誰より先に見つけるための装備、ということになる。広州動物園のキリンは、その望遠レンズを、園内の車1台に向けていた。
広州動物園は、いまの場所で1958年10月1日に開いた、広州市越秀区の動物園だ。42ヘクタールに、400種あまり、5,000頭ほどの動物がいる。広州日報系の大洋網によると、キリンの一家には今年、新しい仲間が次々に加わり、mini、pro、maxと「サイズ」がそろったという。そのうち何頭が車のそばにいたのかは、記事に書かれていない。
記事が紹介したネットの反応に、こんな一言があった。「果然八卦不分物种」。やはりゴシップは種を選ばない、という意味だ。
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