混ざりすぎて
わからない
――ある獣医が、飼い主に
写真はイメージ Photo by Sven Eisenschmidt on Unsplash
雑種犬の写真が集まったX 犬種を作ったのは人間、では外来種は悪なのか
10月8日、Xの投稿と返信をまとめたページ(Togetter)に、雑種犬の写真ばかりが並ぶまとめができた。きっかけは、実家で見つけた昔の愛犬の写真を上げた投稿だ。投稿者は、その犬を獣医から「混ざりすぎてわからない」と言われたと書いていた。
Xでこの投稿を見る
これを見た別のユーザーが「古今東西の混ざりすぎててよくわからない雑種犬の写真集がほしい」と返す。すると、飼い主たちが自分の犬の写真を次々と返信した。言い出した人は、あとから「寝て起きたら雑種天国になっている…!」と書いている。まとめは、10日の時点で4万7,000回以上読まれている。
ネットの評判
「どことどこの犬種かわからない生粋の雑種です」。ドッグトレーナーから「デカすぎるポメラニアンか小さすぎるチャウチャウ」と言われた犬もいる。一言はどれも、自慢というより分からなさを面白がる調子だ。
では、混ざっていない犬はいるのか
米国立ヒトゲノム研究所のチームが2017年、科学誌Cell Reportsに出した研究がある。161の犬種、1,346頭のDNAを調べたものだ。犬種は、系統が分かれたり、かけ合わされたりを繰り返して作られてきた、という結論だった。
犬種づくりは二段構えだったという。はじめは、羊を追う、鳥のいる場所を知らせるといった仕事の向き不向きで選ぶ。そのあと、見た目を整えるために別の系統とかけ合わせる。銃を使う狩りの相棒、ゴールデンレトリバーやアイリッシュセッターも、多くは19世紀のイギリスにさかのぼるという。
つまり、混ぜてきたのは人間のほうだ。獣医が「わからない」と言った犬は、人が引いた設計図から外れた犬、ということになる。
外来種は悪なのか
笑って見せ合える雑種は、場所が変わると別の名前で呼ばれる。環境省は、野生化したネコをノネコと呼ぶ。ノネコはアマミノクロウサギやヤンバルクイナを食べてしまう、と環境省は説明している。国際自然保護連合(IUCN)の「世界の侵略的外来種ワースト100」にも、イエネコは載っている。人が品種まで作ったイヌは、載っていない。
では、猫が悪いのか。環境省の外来種の解説ページには、こう書いてある。「本来の生息地ではごく普通の生き物として生活していたものですので、その生き物自体が恐ろしいとか悪いというわけではありません」
奄美大島の話が分かりやすい。1979年ごろ、沖縄島から30頭ほどのマングースが持ち込まれ、名瀬市(当時)で放された。目的はハブ対策だったと、WWFジャパンは書いている。2000年には推定1万頭。2018年4月に最後の1頭が捕まり、環境省は2024年9月3日、根絶を宣言した。捕まえた総数は3万頭以上で、事業費は2024年度までで約36億円という(WWFジャパン)。
アマミノクロウサギは、奄美大島で2003年度の推定2,000〜4,800匹から、2021年度には1万24〜3万4,427匹に増えた。奄美新聞は、主な理由に2000年度からのマングース捕獲事業を挙げている。
猫も、同じ島で捕まっている。ただし、行き先が違う。奄美市が公表している数字では、2018年度から2024年度までの7年間で727匹のノネコが捕まった。そのうち723匹は、新しい飼い主に引き取られた。安楽死は、7年間で0匹だ。
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40年仕入れてるけど、
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- 獣医からも「混ざりすぎてわからない」と言われた雑種犬のポストから、様々な犬種がよくわからない雑種犬たちのかわいい画像が集まる(Togetter)
- 希少種とノネコ・ノラネコ(環境省)
- 侵略的な外来種(環境省)
- 奄美大島における特定外来生物フイリマングースの根絶の宣言について(環境省)
- ネコ対策のこれまでの成果(奄美市)
- 100 of the World's Worst Invasive Alien Species(IUCN GISD)
- DNA Study Sheds Light on Evolution of Dog Breeds(Sci.News)
- Researchers map the evolution of dog breeds(Cell Press/EurekAlert)
- 声明:奄美大島のマングース根絶宣言を受けて 南西諸島の未来のために(WWFジャパン)
- アマミノクロウサギ大幅増(奄美新聞)