あなたはどっち いきもの
名前は撮った人か数えた人か
- 北海道・知床の海で、ダイバーが30年以上撮ってきた生き物が、世界で6種目の新種のクリオネだと報告されました。触手は4本だと思われていましたが、研究チームが調べ直すと6本ありました。正式な和名「イクオハダカカメガイ」には、長く撮り続けた水中写真家の名が、そのまま入りました。
- 30年撮り続けたのは僕ですよ!
- 数えたのは我々です
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 撮った人派 の言い分
冬の海に入る朝って、指がもう痛いんですよ。それを何年も、同じ場所に通い続けた人がいて、丸っこいやつがふわっと開く一瞬をフィルムに収めた。だから写真集の表紙になって、海のガイドが愛称で呼ぶようになって、誰かが「これは何だろう」と気になった。研究室に標本が届くずっと前に、海の中で誰かが惚れてるんです。惚れた人の名前が残るのは、そんなにおかしいことですか。
相手へ:誰も撮らなかったら、あなたは何を数えたんですか。実際に出た声 「完全に、魅了されました」あなたが味方した 数え直した派 の言い分
きれいな写真は、何枚あっても種の名前にはならないんです。顕微鏡の下で、同じ個体を向きを変えて何度も見て、隠れていた分を数え直す。先に数えた人を疑う仕事って、職場でも嫌われるんですよ。それでも誰かがやらないと、図鑑の4本はずっと4本のまま。愛称が広まるほど、確かめ直す側は後回しになる。名前は、分かった瞬間の仕事に付けてほしい。
相手へ:その長い年月、誰も数え直さなかったのはなぜですか。実際に出た声 「自分の名前がつくなんて、おこがましい。最初のうちは抵抗感がありましたよ」どちらからも呼ばれない立場 4本と書いた人
あのころ手元にある道具で、見えた分を正直に書いただけなんです。間違いを残した人として名前が出ることはないし、直してもらったお礼を言う場もない。助かったと思う一方で、自分の目を疑われた記録がずっと残るのは、やっぱり少し怖いです。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →数え直したら触手が6本 知床の「イクオネ」、世界6種目の新種クリオネだった