お得な大盛り、頼む?頼まない?
- ポテトとナゲットをまとめた「食べくらべポテナゲ」が、夜のマクドナルドで売られています。大は税込み630円から、特大は990円からで、公式サイトには「350円以上おトク」と書かれています。単品の値段で数え直すと、おトク額が大きいのは特大のほうでしたが、特大を全部食べると1,722kcalになります。
- 「とにかく量が多い方がお得でしょ!」
- 「食べきれない得は、ただのゴミ」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 得なら大盛り派 の言い分
注文の画面の前では、まず頭の中で割り算をします。大きいほうを選ぶと、同じものがいくつ増えて、値段はいくら上がるのか。増えた分だけを単品で買ったら、いくらかかるのか。それより安くつくなら、迷わず大きいほうを押します。腹がすいているかどうかは、そのあとの話です。
こうなったのは、実家の台所を見て育ったからだと思います。母は買い物から帰るたびに、レシートを机に広げて、今日はいくら浮いたと言っていました。浮いた、という言葉だけが、あの家では褒め言葉でした。だから私は、目の前に出された値引きを使わないまま店を出るのが、どうしても落ち着かないのです。
食べきれるのかと聞かれれば、きれいには食べきれません。残った分は翌朝に回しますし、冷めたポテトがおいしくないことも知っています。それでも、同じ財布から金を出して、少ない中身を持って帰るほうが、私にはずっと気持ち悪い。小さいほうを選ぶ人を見ると、節約しているつもりで、いちばん高い買い方をしているように見えてしまいます。
あなたが味方した 食べきる分だけ派 の言い分
私が頼むのは、いつも自分が食べきれる分だけです。大きいほうの写真はなるべく見ないようにして、そのときの腹の具合だけで決めます。会計が安かったかどうかは、席についた時点でもう考えません。出てきたものを、おいしいうちに全部食べ終えて帰る。基準はそれひとつです。
学生のころは逆でした。安いからという理由だけで、いつも大きいほうを頼んでいたんです。最後の数口はただの作業で、味も覚えていないのに腹だけが重く、帰り道でずっと後悔していました。あるとき、半分残した箱をそのままゴミ箱に落として、自分は何を買ったんだろうと思いました。安く手に入れたのは食べ物ではなく、捨てる手間だったわけです。
得をしたかどうかは、値段の差ではなく、食べ終えたときの気分で決まると思っています。満足して店を出られたら、それが私の勝ちです。割り算をして大きいほうを選ぶ人は賢いのでしょうが、翌朝、冷めたポテトを無理に口へ押し込んでいる姿を想像すると、あの値引きは誰のためにあるのかと思ってしまいます。
どちらの数え方にも入らない立場 分け合って食べる人
うちは大きいほうを頼んで、二人で分けます。一人で食べきれるのかという話も、一人で割り算をする話も、はじめから関係ありません。得か損かは、誰と食べるかで変わるのに、その相手はいつも計算に入っていないのです。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →「食べくらべポテナゲ」大と特大、おトク額を単品価格で計算してみた