あなたはどっち 世界のニュース

貸した物に、後から条件をつける?

場面と、二人の言い分
  1. 空から来るものを追いかける途中で、通信が切れるようになりました。ウクライナ軍が使う衛星通信の端末が、10月13日から14日の夜、時速161キロを超えると切れるようになったのです。予告はなく、アメリカ側は「誰もスターリンクの速度を落とせと指示していない。なんとなく、そうなった」と説明しています。
  2. 「この前貸した車、高速道路は走らないでねー」
  3. 「貸す以上は何も言いませんよ。お好きにどうぞ」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

条件つきで貸す派 の言い分

工具でも車でも、人に貸すときは紙に書きます。返す日、使っていい場所、入れるガソリンの種類まで書きます。友だちは笑いますが、私は笑いません。貸したあとで気づいたことがあれば、その日に電話して、追加でお願いもします。嫌な顔をされても言います。言わないままにするほうが、後で揉めます。
きっかけは、父が近所の人に貸した電動のこぎりです。刃が曲がって返ってきたのに、父は何も言いませんでした。言わないまま、その人が引っ越すまで、顔を合わせるたびに少し黙る人になりました。黙って我慢する側になるのが、どれだけ損か、あのとき覚えました。
本音を言えば、貸したんだから自由に使わせろと言う人は、自分の物を人に貸したことがないのだと思います。持ち主は、預けているあいだ、ずっとその物が気になっています。制限をつけるのは、相手を疑っているからではありません。これからも貸せるように、つけるんです。条件なしで気前よく貸して、それきり貸さなくなる関係より、条件つきで何度でも貸せる関係のほうがいい。

相手へ:壊して返された物の代金は、あなたが払ってくれますか。実際に出た声 「とても無責任だ」

丸ごと任せる派 の言い分

貸すときは、何も言いません。鍵ごと渡して、好きに使ってで終わりです。返ってきた車に砂が積もっていれば、黙って自分で洗います。ガソリンが減っていれば、自分で入れます。使っているあいだ、その物の使い方を決めるのは、使っている人です。
そう決めたのは、学生のころに友人の自転車を借りた日です。貸してくれたのに、途中で坂は押して上がってほしい、雨の日は乗らないでほしいと連絡が来ました。結局、駅前に停めたまま歩いて帰りました。借りた意味がありません。あのとき分かったのは、後から条件が増える貸し借りは、貸したふりだということです。相手は貸したつもりでいて、こっちは使えていない。いちばん悪い形です。
だから私は、渡すか、渡さないかのどちらかにしています。惜しいなら、断ればいいんです。断られた人は、別のあてを探せます。そのほうが親切です。制限をつけて渡す人は、いい人に見られたいだけではないかと、内心では思っています。貸したという顔はしたい、でも手放すのは怖い。そのあいだに、借りた側が、使えない物を抱えて立っています。

相手へ:使えない物を渡して、それを貸したと呼ぶんですか。実際に出た声 「スターリンクを失い、迎撃機も失う」

どちらにも呼ばれない立場 借りた人のそばで、その物を使う人

貸す人と借りる人が話を決めて、実際に手を動かすのは私です。条件が変わったことは、使っている途中に知ります。止まってから知らされても、もう間に合いません。言い合いの外にいる人間の予定だけが、黙って消えていきます。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →ウクライナの迎撃ドローンは時速161キロで通信が切れる 警報は着弾1分前だった

ほかの設問を見る →