あなたはどっち 買い物

いらない物、高く売る?楽に出す?

場面と、二人の言い分
  1. 売りたい本や服を段ボールに詰めて、コンビニに持ち込むだけで買取に出せるサービスが始まりました。ファミリーマートが、ブックオフの宅配買取の受付を8月25日から全国約1万6000店で引き受けています。品物の写真を撮る必要も、自分で値段を決める必要もなく、送料も振込手数料もかかりません。
  2. 「その数分で、値段が変わる。とにかく高く売りたい!」
  3. 「その数分が辛い。丸投げしちゃいます」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

自分で売る派 の言い分

服でも本でも、売る前の晩は台所のテーブルが撮影台になります。白い紙を敷いて、スマホのライトを当てて、袖口の毛玉まで写します。傷があるなら、聞かれる前に自分で書く。そこまでやって出すと、ちゃんと値が付きますし、買ってくれた人からお礼の言葉まで届きます。

こうなったのは、昔一度、まとめて箱で出したからです。押し入れの漫画と、着なくなった服を全部詰めて送って、振り込まれた金額を見たとき、私はしばらく画面を閉じられませんでした。何年も大事にしてきた物が、まとめていくら、という扱いになる。あの日から、面倒な作業は自分で引き受けると決めました。

楽なほうを選ぶ人を、悪いとは思っていません。ただ、レジに箱を預けて帰る背中を見ると、あの人はひとつずつ中身を見てから詰めたのかな、と考えてしまいます。手間を人に渡すというのは、値段を決める役目も一緒に渡すことです。私は、自分の物の値段くらいは、自分で付けたいんです。

相手へ:楽を選んだ分、いくら安くなったか調べましたか?実際に出た声 「買取金額が安い」

丸投げ派 の言い分

押し入れを開けて、もうひと箱だけ買取に出す。それが私の片づけです。中身は確かめません。確かめると手が止まるので、迷った物はとりあえず入れます。ガムテープを貼って、仕事帰りにコンビニへ寄って、レジに預けて、それで終わりです。

前は違いました。写真を撮って、説明を書いて、売れるのを待って、売れたら梱包して出しに行く。あれを一人でやっていたころ、机の上に出品待ちの物が山になって、季節がひとつ変わるまでそこに置いたままになっていました。相場を調べているうちに夜になって、その日も部屋は片づいていない。片づけたかったのに、やることだけが増えていきました。

安く買われているのは、分かっています。それでも、押し入れが空いて、週末が自分のものに戻るなら、その差額は手数料でかまいません。服をひとつずつ撮って売る人を見ると、よくやるなあと感心します。ただ、あの夜の時間を全部足したら、いくら分の値打ちになるんだろう、とも思うんです。

相手へ:写真を撮っていた夜の時間は、いくらで売れましたか?

どちらにも呼ばれない立場 箱を預かる側

昼の混む時間に、段ボールを抱えたお客さんが来ます。伝票を貼って、専用の袋を付けて、レジの裏に積む。どっちが得かという話に、私は呼ばれません。送料0円の内側で消えているのは、私の数分です。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →ファミマがブックオフ買取の窓口に 1カ月の反響は「想定以上」

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