おかずは山盛り?食べきる量?
- 小学校の給食の写真が、市の公式Xに載りました。献立はコッペパン、牛乳、ミートボール2個、グリーンサラダ、ポトフで、皿の余白を見た人から「貧相すぎる」という声が飛びました。市は学校給食摂取基準を満たしていて量の不足は無いと答えました。小学校の食材費の目安は1食320円です。
- 「目で見て足りないなら、足りない」
- 「食べきれる量が、足りている量」
どっちの味方?最初の印象で選んでください。
あなたが味方した 山盛り派 の言い分
うちは、どんな皿でも縁が見えなくなるまで盛ります。小鉢にちょっとだけ、という出し方はしません。夫の分も子どもの分も、まず山にしてから、食べきれなかったら残していいよと言います。朝も、卵と納豆と味噌汁を並べて、茶碗はいつも大盛りです。
実家が、その逆でした。母は出す量をきっちり計っていて、おかわりを頼むと、顔が少し曇りました。足りないと言うのが悪いことのように思えて、学校から帰ったあと、台所でパンをこっそり食べていました。おなかがすいていると言えなかったあの感じを、子どもには味わわせたくないのです。
本音を言えば、きれいに余白をあけた皿を見ると、作った人の都合が先に来ている気がします。食べる人は、食べ終わってから足りたかどうかを知るのではなく、出された瞬間に分かります。足りているはずだから足りている、という言い方は、おなかには届きません。
あなたが味方した 食べきる量派 の言い分
わたしは、皿の真ん中に、食べきれる量だけを置きます。盛る前に、今日はこれくらいで足りるな、と相手の顔を見て決めます。もっとほしいと言われたら、そのとき足せばいいだけです。弁当も、すき間に無理やり詰めるのをやめて、ふたを開けたときに中身が見える詰め方に変えました。
飲食店の調理場で働いていたころ、下げてきた皿がいちばんつらかったのです。手をつけていないおかずが、そのままごみ袋に入っていきます。多めに出すのが親切だと思っていましたが、残された料理は、作った時間ごと捨てられます。家でも同じで、山にして残すより、少なく出して足すほうが、だれも損をしません。
本音を言うと、山盛りを愛情だと思っている人は、相手のおなかではなく自分の気分を盛っています。見た目を埋めるために、食べない分まで作る必要はありません。足りるかどうかは、食べた人が言ってくれます。言われてから足せばいい話です。
どちらにも呼ばれない立場 作って届ける側
献立を立てて、調理して、運ぶところまでがわたしたちの仕事です。食材費の額を決めるのも、基準を決めるのも、こちらではありません。隠さずに写真を出しても、盛り方の話で名前を呼ばれるのは、いつもこちらでした。
理由を聞いた今、もう一度選ぶ
言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。
元ネタを読む →「貧相すぎる」と言われた富山・砺波市の給食、食材費は1食320円だった