あなたはどっち 健康

成績の差、教育か生き残りか

場面と、二人の言い分
  1. ドイツと米国の研究者が、1989年時点で東ドイツか西ドイツに住んでいた50歳以上の5,231人を追いました。記憶や引き算など4つの検査すべてで、健康状態が西より悪かった東ドイツ側の成績が上でした。理由をめぐって、ネットでは読み方が二つに分かれています。
  2. 「同窓会に来るのは、元気なやつだけだろ」
  3. 「子どもの頃の貯金は、年を取ってから効く」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

生き残りを疑う派 の言い分

同窓会で『うちの学年はみんな元気だな』と言うやつがいるだろ。当たり前なんだ、元気なやつしか来てないんだから。東のほうが健康状態は悪くて、男の寿命も短かった。そこで50歳を過ぎて検査の席に座っている人の顔ぶれは、最初から丈夫な人に寄ってる。来られなかった人の点数は、どこにも載らない。学校のおかげと言う前に、まず席にいない人を数えたいんだよ。

相手へ:検査の席に来られなかった人の点数は、誰が数えたんだ?

教育で読む派 の言い分

若い頃に泳ぎを覚えた人は、何十年ぶりでもプールで沈まないでしょう。頭も同じだと思うんです。東は義務教育が10年、西は8年か9年。保育所も広く使われていた。幼い頃に積んだものが、衰えを受け止める貯金になる。丈夫な人が残っただけ、という疑いは研究の側も調べていて、健康状態を計算に入れても差はほとんど変わらなかった。それなら、学校を疑う理由のほうが薄いんです。

相手へ:偏りを調べても残った差を、まだ偶然と呼びますか。

第三の読み方 どちらにも頷かない派

義務教育の2年が効いたなら、学校に長く通わなかった層でこそ差が出るはず。ところがその層では、西のほうが先に上回っていた。教育でも生き残りでもない、まだ測られていない何かがあるんじゃないですか。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →東ドイツ育ちは認知テストが上 「教育の差」で説明できるのか

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