あなたはどっち おもしろ

できる前に「できます」と言う?

場面と、二人の言い分
  1. ドイツの町の肉屋が、「ピューマソーセージ」の広告を出しました。近くでピューマらしい動物が探されている最中のことです。ただし肝心のレシピはまだできておらず、店主は、たぶん商品にはならないだろうと話しています。
  2. 「言ってから、作ればいい」
  3. 「できてないものは、見せない」

どっちの味方?最初の印象で選んでください。

先に言う派 の言い分

朝、まだ何も用意できていないのに、私は店の表に紙を一枚貼ります。今日やります、と書くだけです。中身は、貼ってから考えます。言ってしまえば、その日はもう逃げられません。逆に、言わなかった日は、夜まで何も始まらないまま終わります。私は自分を、そういう人間だと知っています。
こうなったのは、前の勤め先での失敗です。長いあいだかけて準備した企画を、完璧になってから出すつもりでいたら、よく似たものを別の会社が先に出しました。あちらの出来は、こちらより粗かったと思います。それでも、先に世の中に出ていました。あのとき私は、仕上がりの差で負けたのではなく、順番で負けたのだと分かりました。
人には言いませんが、できてから言う人を見ていると、まだ準備しているという言い訳を並べているように見えることがあります。完璧になるまで黙っているというのは、黙っているあいだ、誰にも何も渡していないという話でもあります。粗くても、先に手元に届いたものの方を、人は覚えています。

相手へ:完成を待っているうちに、企画そのものが消えたこと、ないですか。

できてから派 の言い分

まず、台所の話です。家族に何を作るか、皿に乗るまで私は言いません。言ってから材料が足りないと分かるのが、いちばん嫌なんです。仕事でも、資料が仕上がってから初めて、相手に日を伝えます。途中の状態を見せると、で、いつできますか、と必ず聞かれます。その問いに答えたくて、できていないものを、できたことにしてしまう。それをやってしまってから、前もって言うのはやめようと決めました。
実家は小さな工場でした。父は、納期を先に押さえてから作る人でした。間に合わない夜は、家族で箱を詰めました。母が黙って手を動かしているのを、私は何度も見ました。先に言うのは、言った人が勇気を出したからではありません。あとの時間を、誰かが肩代わりしているだけです。
先に言う人は、度胸があると褒められます。私には、他人の時間を勝手に予約しているように見えます。できたものだけを渡していれば、謝る場面が増えないまま、信用だけが積み上がります。遠回りに見えて、これがいちばん楽な道です。

相手へ:言うだけ言って、あとで頭を下げるのは誰ですか。

どちらにも呼ばれない立場 宣伝を見て足を運んだ人

広告を見て、店まで出かけた人のことは、誰も話しません。もう並んでいるかもしれないと思って入り、ありませんと言われて出てきます。先に言う側も、できてから言う側も、その人が帰り道で何を考えたかは聞いていません。

言い分は、世間の声をもとに編集部が脚色したものです。実際の発言と出典は、元ネタの記事にあります。

元ネタを読む →ピューマは見つからないまま、AIのピューマが本物の捜査を動かした

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